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664gで生まれた男の子が退院 初めて自宅で祝う2歳の誕生日 2年間の入院生活は「家族中心のケア」で成長や発達を促す 今も24時間体制でケア 両親「寝不足でも成長が喜び」

長男・輝さんと吟糸ちゃん

自宅に到着。

母・由里絵さん:
「はい抱っこ。まぶしいね。お疲れさま」

この日が来ることを家族全員が待ち望んでいました。

次男・樂ちゃん(4):
「がおー」

元気いっぱいの2人の兄・輝(こう)さん(小1)、樂(らく)ちゃん(4)。

にぎやかな様子に吟糸ちゃんもご機嫌です。

■痰を吸引、食事は「胃ろう」から

胃ろうで食事

母・由里絵さん:
「いくよ、ういさん」

様子を見て痰の吸引。

吟糸ちゃんの食事も、シリンジを使って「胃ろう」から注入します。

輝さんが手伝います。

吟糸ちゃん

長男・輝さん:
「(ういちゃん、どんなことしたら喜ぶ?)こちょこちょです!『一本橋こちょこちょ』とか?」

母・由里絵さん:
「本当にやっと家族そろえたというところでは、きょうは本当に大きな日」

■家族や友達が集まり自宅で誕生日会

家族で2歳の誕生日をお祝い

1週間後―。

長男・輝さん:
「ういとは、2歳の誕生日ということです!」

吟糸ちゃんの誕生日。
祖父母や輝さんの友達家族も集まりました。

胃ろうで食事

由里絵さんは食事作り。家族と同じおかずや、作り置きしたおかゆをミキサーで混ぜます。

母・由里絵さん:
「作ったものを食べてもらえるっていうのは、うれしいですね」

ういちゃんもみんなと食事。


■痰の吸引などケアはほぼ家族が担う

吟糸ちゃんの在宅支援

大きな節目を迎えた家族。「ケア」はこれからが本番です。

生活は大きく変わりました。

竜也さんが出勤する平日はほぼ毎日、「訪問ヘルパー」の看護師が訪れます。

発達を支援する居宅訪問型児童発達支援のスタッフや、訪問看護・リハビリなどさまざまな事業所の連携に支えられています。

家族が目を離すことができるのは、訪問ヘルパーと発達支援のスタッフがいるオレンジ色の部分のみ。平日1日1時間半から4時間ほどです。

1日3回の食事と2回の栄養剤の注入にはそれぞれ1時間半ほどかかかり、夜間を含め大部分のケアは、やはり家族が担わなければなりません。

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長野放送ニュース

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