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観光客に人気の妻籠宿の近くに「パン店」 店主は元会社員 趣味で始めたパン作り、SNSを駆使して腕磨く 愛される店を目指し奮闘中

SNSへの投稿

さらに、食パンや流行していたマリトッツォ。ハード系のパンも。

(インスタグラムの投稿)
「やっぱり成形が綺麗にできん。練習あるのみです」

パン作りの奥深さに魅了されていきました。

鈴木哲平さん:
「焼けるは焼けるんですよね。けど、お店で売られてるパンと比べると全然違う」

上達するために活用したのが、SNSや動画サイトです。

鈴木哲平さん:
「SNSを使って全国のパン好きな人といろいろ話をさせてもらったり、世界中のシェフの方がパン作りの動画をあげてくださっているので、自分のやる気次第で、学ぼうと思えばいくらでも学べる時代なのかな」

菌の仕組みや、適切な温度や時間。学んではパンを焼き、めきめきと上達していきました。

地元のマルシェでも販売するようになり、「いつか店を開きたい」と思うように。

母・智勢子さん

そんな時、地元の空き店舗を活用しないかと声が掛かります。

鈴木哲平さん:
「やらないで後悔するより、やって後悔した方がいいかなと思って、1回しかない人生なので」

2024年夏に退社し準備を進めてきました。もともと和菓子店だったため厨房のオーブンなどを譲り受けることもできました。

心強い助っ人も。

母・智勢子さん(57)です。元調理師で、開店前の準備やレジを担当。両親も、いつか地域の交流の場になるような店を持ちたいという夢があり、週末には、仕事が休みの父・竜行さん(60)も手伝いに来ています。

母・智勢子さん:
「やり出したら本当に一生懸命やってるので、わが息子ながらすごいなって思いながら」

クロワッサン

知識はSNSで得られますが、「職人」として腕を磨くには実践あるのみ。発酵の具合を触って確認。

鈴木哲平さん:
「触ってみるとわかるというのは、SNSで実際にパン店の方から聞いたり、実際に触ってみたら『本当だ!』みたいな」

使う粉にもこだわり、試作を重ねました。

一番のこだわりはクロワッサン。香りの良い県産と北海道産の小麦粉をブレンドしています。

鈴木哲平さん:
「バターの風味と小麦の風味をより強く感じるような」

成形後、1時間ほど発酵させると、生地がふくふくと膨らみました。そして、オーブンに入れて約20分。

鈴木哲平さん:
「いい感じですね」

鈴木哲平さん:
「食べるのも好きですし、作るのもクロワッサンが一番好きなので、理想のクロワッサンに近づけるために試行錯誤して作りました」

このほか、菓子パンやベーグルなど20種以上。店で働いた経験がないため、工程は手探りですが、この日も無事、店に焼き立てのパンが並びました。

クリームたっぷり「クリームパン」(220円)
生地がもちもち「ベーグル」(ダブルチョコ260円ほか)
シンプルに栗を楽しむ「栗のデニッシュ」(460円)

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長野放送ニュース

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