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【戦後80年】「本土決戦」に備え…終戦まで掘られた「地下壕」 記憶の継承「戦争遺跡」をどう残し、伝えていくか

■「戦争遺跡」残すには安全確保が課題

金華山の壕の入り口

かつて見学会などで壕を案内していた平川さんは、負の側面も含めた歴史を伝える貴重な場所として再び見学できるようにしたいと話しますが、安全の確保が課題です。

松本強制労働調査団・平川豊志 運営委員:
「ここは入口が一番崩れやすいってことがあって、その手当てを考えないと普通にただ公開っていうわけにはとてもいかないです。何とか入口から中をのぞけるくらいの整備ができて後世に伝えていければ良いのですが」

撮影して来た素材を検討するメンバー

調査団の若手グループは壕を広く知ってもらうため、新たに撮った映像を再編集し、過去の聞き取り調査をデジタル化して整理する作業を進めています。

松本強制労働調査団のメンバー:
「松本で戦争といってもピンと来なかったのですが、こうしてすぐ近くに里山辺の地下壕があったり働いていた方の証言が残っていたりするんですね。それを知ることで戦争の空気感とか戦争のときに一般の方々もどんな大変な思いをしていたことを感じ取ったり、学んだりすることは私たちにとってはすごく大事なことだと思います」

記憶を継承する場として「戦争遺跡」をどう残し、伝えていくか。その道筋を探る試みが続いています。

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長野放送ニュース

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