■想定外の売れ行きで急遽追加仕入れ!

上山田地区
午前の依頼が終わると再び「バロー」へ。
坪内麻友さん:
「思いのほか売れすぎちゃって、今追加で慌てて買ってきました」
想定外のにぎわいで急きょ追加の仕入れです。
坪内麻友さん:
「午前中が思った以上にお客さんが集まっててくれて」
夫・裕邦さん:
「それだけ買い物に困っている人がいるってことだからね」
■夫婦とのおしゃべりも楽しみに

夫婦との会話を楽しむ利用者
続いて上山田地区へ。
坪内麻友さん:
「お待たせしました」
夫・裕邦さん:
「助六みたいなものがあります」
客(85歳女性):
「これね、喜ぶんです。おすしが好きだから」
こちらの女性(85)は90歳の夫と2人暮らし。
客(85歳女性):
「(普段)ほとんどしゃべることがない、私はおしゃべりはしたい方。しゃべれるっていうのは最高だわ。年寄はね、いいことだと思います」
自分たちより「若い夫婦」とおしゃべりするのも利用者の楽しみの一つのようです。
次の場所でも―。
坪内麻友さん:
「毎週来るのでよろしくお願いします」
客:
「毎週来るだ?」
坪内麻友さん:
「毎週来ます、来るなって言われても来ます」
客:
「は―!うれしいわ」
■地域の見守りも

この日最後の場所へ
午後4時半、この日最後の場所へ。
坪内麻友さん:
「お待たせしました」
客:
「どうも!さあ何がいいかな」
客(78歳男性):
「この近辺、もう車の免許なくて車が運転できないとか、そういう人も多いんですよ。だから来ていただければありがたい。これから高齢化社会だから本当にこういうのが必要になってくる」
利用者のほとんどは1人暮らしか高齢の夫婦。2人は「地域の見守り」も担いたいと考えています。
夫・裕邦さん:
「今、困っている方に電話かけてもらったりして、すぐに行けるようにして、もっとそういう人(買い物弱者)が少なくなればいい」
坪内麻友さん:
「音楽活動も移動スーパーも共通しているところは、自分を必要としてくれている、自分がやっていることが皆さんの役に立っていると思うと、すごくやりがいがあって、自分の生きがいです」
シンガーソングライターの女性と夫が始めた移動スーパー。夫婦はこれからも地域を思って走り続けます。