■地元では住民が「仮宮」を準備

仮のお宮作り
その頃、六地蔵町では。
六地蔵町伊勢講 講長・関茂男さん:
「これ、こうなるんだ、真ん中に」
残った住民たちが代参人を迎える準備を進めていました。ヨシを組んで仮のお宮「仮宮」を作ります。
住民:
「こうなるか、こうなるか」
「こっちってことですか?」
関茂男さん:
「図面できちんと決めておけばいいんだけどそういうのはないんだ。(その場で?)その場で、みんなガヤガヤ」
関正之さん:
「六地蔵だよ、六地蔵バージョン」

「仮宮」
9年ぶりということもあり手探りでしたが、何とか無事、「仮宮」が出来上がりました。
関茂男さん:
「まあまあの出来だね(笑)。帰ってきなさるの楽しみ。帰ってきなさる皆さんの話を聞くのも楽しみ」
■無事戻りフィナーレへ

「下降式」
「代参人」も無事戻り、伊勢講のフィナーレ「下降式」が始まりました。
慣わしの通り、代参人が後ろ向きで仮宮に入りお神酒を受けます。

お宮を解体し、火を付ける
そのまま後ろから外に出ると、すぐにお宮を解体し、火を付けます。代参人の身に宿った神様が、この煙と共に伊勢に戻るとされています。
六地蔵町伊勢講 代参人・落合道雄さん:
「大事な役目が一つ終わってホッとしているところです」
■「1年でも長く続けば」

「六地蔵町伊勢講」
130年続く伝統行事「伊勢講」を9年ぶりに復活させた長野市長沼地区の六地蔵町。次回の代参人も決め、幕を閉じました。
六地蔵町伊勢講 講長・関茂男さん:
「仲間うちで集まるのが一番語って楽しくていいんだ。その一つにこれがなってくれればいいなと。1年でも長く、この代参講を続けてくださることを願って祈っています」