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住民の思いで復活 9年ぶりに「伊勢講代参」 地域の復興と共に前へ 2019年の台風19号災害を乗り越え

■9年ぶりに伊勢神宮へ

下宮へ向かう六地蔵町の有志

2月28日、朝5時。

六地蔵町伊勢講 代参人・落合道雄さん:
「無事帰ってこられるようにお守り下さい」

いよいよ9年ぶりの「伊勢講」です。

関茂男さん:
「ずっと代参できなかったから、ちょっと感慨深いね」

関さんが代参人を見送ります。

代参人は落合道雄さんを含む3人。運転の助っ人として地区の2人が同行しました。

車で移動すれば6時間ほどですが。

六地蔵町伊勢講 代参人・落合道雄さん:
「うちの親父から聞いた話だと、昔は1カ月かかって行ったと。一部鉄道、一部歩き。体力的にも家族の協力も、助け合いながら神頼みをしてきたんだろうと」

そして、11時過ぎ、400キロ余り離れた三重県・伊勢市に到着。

■「六地蔵町伊勢講」の証し手に参拝

外宮・豊受大神宮を参拝

まずは下宮に参拝します。

落合さんが手にしていたのは。

六地蔵町伊勢講 代参人・落合道雄さん:
「130年も続いている六地蔵町の伊勢講のしるしに、講長(関さん)がぜひ持って行けと」

関さんが用意した「六地蔵町伊勢講」の証しです。

落合道雄さん:
「だいぶ周りの人たちが振り返って見てました、注目の的だったなと思います」

豊受大御神が祭られた外宮・豊受大神宮を参拝。

■地域の平穏を願って「神頼み」

内宮・皇大神宮へ

続いて、内宮へ。

厳かな参道を歩き、総氏神「天照大御神」を祭る内宮・皇大神宮へ。

落合道雄さん:
「国土が災害に遭わないように、少しでも減るように。神様に、どうしても神頼みです」

「伊勢講」を行った長野市長沼地区六地蔵町の有志

地域の平穏はみんなの願い。「伊勢講」の復活は、これからも共に前に進もうという住民の「心意気」です。

六地蔵町伊勢講・渡辺豊子さん:
「やっぱり穂保だなぁと思いました。人と人とのつながりがとってもいいの」

六地蔵町伊勢講・芝波田英二さん:
「穂保の心意気っていうのはこういうことなんだよ。いろいろ問題はまだ残っててもこういうことは大切だと思う。みんなが集まれる場所、みんなが楽しめる場所をこれからもつくっていきたいと思います」

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