
「洗瓶機」も老朽化
さらにー
再利用するため、瓶を洗う「洗瓶機」。老朽化で維持費がかさんでいます。
松田乳業・松田邦正社長:
「3年に一度くらいは大掛かりな修理をしなければ。400、500万円すぐかかってしまう」
製造ラインを修理できる業者も既に廃業していて、壊れたら再開は容易ではありません。そこで紙パックの牛乳に切り替えることにしたのです。
松田乳業・松田邦正社長:
「意外とね、あまり感じないですよ。これで楽になるかなと。あそこ壊れた、ここ壊れたとかね、そういう苦労がなくなるかなって」
■県内の学校給食は9割が瓶牛乳だが

2022年度 給食用牛乳 容器包装構成比(農林水産省調べ)
農林水産省の調査によりますと、県内の学校給食で「瓶牛乳」を提供している割合はおよそ92%。
一方、他の都道府県は逆でほとんどが紙容器です。
県乳業協会の会長でもある松田社長によりますと、県内は瓶の「再利用」に意義が見出されてきましたが、近年は安全のため瓶の入れ替えが頻繁で、洗剤や燃料を考えると一概に「エコ」とは言えないということです。
■「瓶」終了 反響大きく

SNSの反響
しかし、1カ月前、SNSで「瓶」の終了を伝えるとー。
(SNSの反響)
「瓶じゃなくなるなんて寂しすぎます(涙)」
「ビックリして大声出してしまいました。これも時代の流れなのでしょうか」
■児童も教頭先生も「さみしい」

児童は
大町北小学校でもー
1年生:
「もっともっと『びん』飲みたい」
地元出身・坂井一夫教頭:
「このイメージで何十年もいますので、ちょっと寂しい気はします」

牛乳瓶を洗い終えた児童
給食を終え、児童が牛乳瓶を洗い始めました。
児童:
「おうちにもって帰ります、ママたちに見せるから」
「また牛乳入れて飲む!」
「大人になるまでとっておく」

瓶牛乳26本を購入した旅行客
工場でもー
スタッフ:
「遠くからわざわざ、ありがとうございます」
瓶牛乳26本を購入―。
神奈川から旅行中:
「泊ってたホテルですごく牛乳がおいしかったので」
「きのう伺って、瓶が最後と聞いたので」
「昭和っぽくてかわいいなって感じたので洗って何かに使おうかな」