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“昭和の駄菓子” あのワクワクを!脱サラして「とっかん屋」に 少年時代の光景忘れられず各地で実演

サラリーマン時代の中野さん

やがてスーパーなどで手軽にスナック菓子が手に入る時代に…。とっかん屋の光景は少なくなっていきました。

大人になった中野さんは半導体などを製造するメーカーに勤務。25年ほど働いていましたが…。

「とっかん屋」・中野浩幸さん:
「長く勤めていると(年齢的に)中間になりますからね。上も下もありますからね、そこでストレスとかも感じてましたから」

子どもの頃、見た「ポン菓子作り」の光景が記憶に残る中野さん

次第に悩みやストレスを抱えるようになった中野さん。思い出されたのは、子どもの頃わくわくした「あの光景」でした。

「とっかん屋」・中野浩幸さん:
「昔の光景を思い出すんですよ。ポン菓子を作っていたっていう風景がどうしても抜けなかったって感じですね。何かこういうことやりたいなと思って、3年間悩んで、早期退職で辞めて起業した」

ポン菓子「ぽんべえ」(長野県安曇野市)

中野さんは和菓子店だった建物を改装、機械も購入して2006年、ポン菓子の店を開きました。

「とっかん屋」・中野浩幸さん:
「外観がすごく良いんですよね。本当に一目ぼれですね」

昭和レトロなアイテムも

店内には「昭和レトロ好き」の中野さんが集めたアイテムも飾られています。

元々ついていた看板

「とっかん屋」・中野浩幸さん:
「(昭和は)自分が生まれて育った時代ですからね、一番和むというか落ち着くというか。これも既存なんですよ。(元々)ついてて、残してもらったんです。味があって本当にいいですよね」

米の「とっかん」は、煮詰めた砂糖などと和える

米の「とっかん」は、煮詰めた砂糖などと和えて、ほんのり甘くしています。

「とっかん屋」・中野浩幸さん:
「砂糖と、ちょっと塩が入っていますけどね。(甘じょっぱく?)そうですね」

「黒豆の」ポン菓子

他に「マカロニ」や「黒豆」のポン菓子を作って販売しています。

道の駅「信州新町」のイベントでポン菓子を作る中野さん

「とっかん屋」・中野浩幸さん:
「お店始めた頃は、何をやっている店だって不思議がられたんですよね、知らない方多いので。だんだん何をやっているか、わかってこられると、安曇野は農家の方多いですから、古米が余ったりすると持ってこられる方いますので、だんだん浸透はしましたね」

過去の出張実演(提供写真)

ホームページを立ち上げて持ち込みへの対応だけでなく「とっかん屋」としてイベントや施設への出張実演も重ねてきました。

道の駅「信州新町」のイベントでポン菓子を作る中野さん

道の駅信州新町―。

コロナ禍は、イベントが中止となり出張できずにいましたが、「5類」に移行してから徐々に、依頼が増えていきました。

「とっかん屋」・中野浩幸さん:
「イベントを開く機会も多くなったものですから、前みたいに動けますからね、うれしいです」

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