■力士にとって「至福の時間」

「髪結(かみゆい)」を行う床空さんと師匠の床力さん
稽古終わりの力士たちにとって、この髪結の時間は、「至福の時間」です。
小城ノ浜:
「頭やりながら、本当リラックスできる時間なんで。ちょんまげついているからお相撲さんって思われますし、僕らも思いますので、だから床山さんは『あってはならない存在』ですね」
床力さん:
「『なくてはならない』、な」
小城ノ浜:
「そうだな『あってはならない』じゃだめだな。『なくてはならない(存在)』だ(笑)」
技術だけでなく、力士からの信頼も床山にとっては重要な要素です。
床力さん:
「(床山は)相撲取りに近い存在なので、若い子の愚痴とか相談だったり、よくあること。頭だけではなくケア的な役目も重要な役目」
■今も昔も“ずっと憧れ”御嶽海

床空さんにとって御嶽海は憧れの存在
同じ上松町出身で小さい頃から目標としていた御嶽海。
十両以上の関取は床力さんが担当です。
御嶽海:
「幼稚園、上松じゃないの?」
床空さん:
「上松(幼稚園)です」
御嶽海:
「でしょ、幼稚園からです。幼稚園、小学校、中学校が一緒。高校で勉強したくなくて相撲界に入ってきたんだよな、違う?」
床空さん:
「合っています」
御嶽海:
「合ってるよな。…そこは『床力さんに憧れて来ました』ってうそでも言っておかないと」
床力さん:
「『うそでも』ね(笑)」
目指す形は変わりましたがずっと憧れの存在です。
床空さん:
「地元のスターでもありますし、好きな力士でもあるので、ずっと憧れではあります」
御嶽海:
「(同じ上松町出身の床空さんが部屋に入ってきて)うれしかったですよ。でもまだまだうちの床力さんにはかなわないので、そこまでいってほしいですけど。頑張ってもらわないと」
「こうやって話すんだよ」
床空さん:
「はい」
■髪結終え昼食「家は恋しくない」

髪結を終え、ようやく床空さんも食事
髷を整えた力士たちはようやく食事に。
効率よく体重を増やすため1食の量を多くし、「1日2食」の生活です。
山藤:
「(味は?)鶏すきなんで、すき焼きなんですけど、自分卵が大好きなんで、卵と一緒に食うと最高ですね」
正午ごろ、すべての力士の髪結を終えたらようやく、床空さんも食事です。
いつもは力士たちと一緒に食べますが、この日は遅くなり1人で―。
床空さん:
「(家は恋しくならない?)帰りたいなとかは、あまり思わない。(なぜ?)わからないですけど、なぜか帰りたいという気持ちがないですね。(今の生活が楽しいから?)そうですね」

