■兄弟子との共同生活

チョコの食パンを切る出羽ノ城とお腹をすかした床空さん
部屋には後援会や支援者からたくさんの食材が差し入れられます。
差し入れのチョコ食パンを手に、出羽ノ城が声をかけます。
出羽ノ城:
「食べたいんだろ、お腹減ったろ」
床空さん:
「お腹めっちゃ空いたっす」
出羽ノ城:
「こっちのチョーコはうーまいぞー。ほら、とろっとしてるよ、ダイエット中の人間にこれが一番効くからな」
床空さん:
「(ダイエットしているの?)はい、最近太ってきちゃったんで」
兄弟子の力士たちと過ごす共同生活。
すっかりなじんでいるようです。
出羽ノ城:
「(床空さんの働きは?)一生懸命やっていますよ、そう言っておけばいい?」
床空さん:
「はい、そう言っとけば助かるっす」
■稽古後が本番 床山が魅せる職人の技

師匠の床力さん
午前11時ごろ。
稽古が終わった力士たちは宿舎で「髪結(かみゆい)」を行います。
床山の「師匠」、床力さんと並んでの作業です。
ぬらしたタオルで髪を湿らせ、手で髪をもむ「癖直し」。
植物の油などでできた「すき油」を髪の毛全体になじませます。
「荒櫛」を使ってもつれた毛をほぐし、髪の毛全体をきれいにとかします。
床空さん:
「(何をしている?)“すき毛”をすき櫛につける。頭の汚れを取ったりするために」
力士は髪の油を落とさないため、1週間に1回ほどしか髪の毛を洗えません。
櫛に「すき毛」と呼ばれる毛をつけることで髪にツヤを出すほか、毛についた土や埃をこすり落とす役目があります。
床力さん:
「頭皮をかくことによって頭皮の血流をよくしたりというのもあるし、お相撲さんによってはかゆい人もいるので、かゆみをとってあげる」
清の花:
「(頭が)かゆいので、奥までくしが頭皮に刺さってくるので、それが気持ちいいです」
小城ノ浜:
「1日の流れの中で一番気持ちいい時間ですね、頭やってもらうのが。毎日洗えないので、こうやって頭をかいてもらっているときが一番いい」
続いて「揃え櫛」で髷の中心を決めたら「元結(もとゆい)」という和紙のこよりで髷を結びます。
最後に、先を整えたら完成です。
清の花:
「うまいんじゃないですか、いつもより。力士じゃないので、ちょっと対応は変わりますけど、しっかりやっていますよ」

