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「ずっと泣いてばかりだった」能登・輪島に住民が集う「マルシェ」誕生 台風19号災害で被災した長野の住民が「恩返しの獅子舞」 経験したからわかる「被災者同士の復興の絆」

六地蔵町獅子舞保存会・岩崎弘幸さん

そして、長沼での「約束」が果たされる時がやってきました。

六地蔵町獅子舞保存会・岩崎弘幸さん:
「酔った勢いで、オープニングの時に獅子舞に行くよって言っちゃったら、本当に来てます」

2025年7月に交わした約束は「マルシェのオープンには獅子舞で盛り上げる」。

六地蔵町獅子舞保存会・岩崎弘幸さん:
「お祭りや獅子舞って、住民の人たちの心のよりどころになるんじゃないかなっていうのもあって、僕らやってる獅子舞も何年かぶりに獅子舞をやった時の住民のうれそうな顔っていうのが、忘れられなくて」

2019年の台風19号災害では保存会メンバー全員が被災。本格的に活動を再開できたのは、3年後の祭りでした。自分たちが一歩一歩前に進んできたように、能登の被災者にも前を向いてもらいたい。

六地蔵町獅子舞保存会・関博之さん:
「(自分たちが)いただいた恩を返すっていう思いでお伺いしました。ここ拠点に、どんどん皆さんの集う場が盛り上がっていただければと応援しています」

復興までの長い道のり、そして苦しさ―。

自分たちも経験してきたからこそ伝えたい思いがありました。

六地蔵町獅子舞保存会・岩崎弘幸さん:
「コミュニティーが復活するというのは、そこにいる住民の人たちが頑張るしかない。大変だと思うんです、すごく厳しいと思います。けど、そこを諦めずにとはなかなか言えないけど、頑張ってもらいたい」

とうげマルシェ代表・柴田寿美香さん

エールを受けた柴田さんは―。

とうげマルシェ代表・柴田寿美香さん:
「とてもすてきでした。同じ災害を経験した長野県と石川県なんですけど、そのつながりでここに来ていただいて、私たちのために舞ってくれたのがうれしいです。ありがとうございました。お互い頑張っていきます」

互いに地域の復興を願う被災者同士の絆。これからも交流を続けていきます。

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長野放送ニュース