YouTube X Instagram

「ずっと泣いてばかりだった」能登・輪島に住民が集う「マルシェ」誕生 台風19号災害で被災した長野の住民が「恩返しの獅子舞」 経験したからわかる「被災者同士の復興の絆」

長野市長沼地区の住民たちが、石川県輪島市で獅子舞を披露(11月24日)

被災地同士の絆です。能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市に11月24日、住民が集うマルシェがオープン。台風19号災害で被災した長野市長沼地区の住民たちも駆け付け、獅子舞を披露しました。経験したから分かる被災者の思い。エールを送りました。

石川県輪島市門前町の「とうげマルシェ」

マルシェの関係者:
「3、2、1オープン!いらっしゃいませ!」

石川県輪島市門前町の「とうげマルシェ」。住民有志が復興に向け、11月24日にオープンしました。コメや野菜、総菜などが並ぶミニスーパーにカフェも併設。住民の集いの場として期待されています。

住民:
「欲しいものあったら、歩いてさっと買えていいじゃないですか。待ってました」
「これからだんだんと家も建つし、これからですね」

長野市長沼地区の六地蔵町獅子舞保存会

オープニングで会場を沸かせたのは獅子舞。披露したのは長野市長沼地区の六地蔵町獅子舞保存会です。2019年の台風19号災害で被災した住民たちが駆け付けたのです。

六地蔵町獅子舞保存会・岩崎正幸さん:
「皆さんの表情も前向きになってくれてるかな、って思いながら舞っていたというか。前を向きたいってみんな思ってるから、きっとここに来たんだろうなって」

経験があるからこそ分かる被災者の思い―。

長沼地区の住民は獅子舞でエールを送りました。

仮設住宅の集会所で開かれたクリスマス会(2024年12月、輪島市門前町)

2024年の元日に能登地方を襲った地震。輪島市は約8700棟の住宅が半壊以上となるなど甚大な被害を受けました。今も多くの住民が仮設住宅などで暮らしています。

星野百代さん:
「メリークリスマス!」

2024年12月、輪島市門前町の仮設住宅の集会所で開かれたクリスマス会。焼きそばや唐揚げ、デザートなどの料理を提供したのは、長野市長沼地区で飲食店を営む星野良和さん、百代さん夫妻です。

長沼地区で飲食店経営・星野良和さん(2024年12月):
「一度受けた恩というのは永遠に続くものだと思っていますので、困っている人を助けたい、助けられたら助けたいという思いが強い」

星野さん夫妻は何度も能登の被災地に炊き出しに訪れています。2019年の台風19号災害で長沼地区に全国から多くのボランティアが訪れたことへの「恩返し」の思いからです。

輪島の住民とも交流を深めてきました。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース