
「暑さ指数」を測る機械
また、各現場に「暑さ指数」を測る機械を設置。レベルに応じて休憩の回数を増やすことを定めています。
作業員(49):
「環境としては冷蔵庫、冷凍庫もあるし、エアコンもあるし大丈夫です」
作業員(49):
「(対策が)全部そろっているので助かります。しっかり水分とって、こまめに休憩して熱中症にならないようにがんばりたい」
守谷商会 安全環境管理室・小山正隆室長:
「しっかりした熱中症対策を立て、それを実行できるような形でパトロール、朝礼等での指導を行って、熱中症患者を出さないように心がけていきたい」
■「健康管理」「予防」を徹底

「昆布だし」を飲む従業員
飯綱町でジャムなどの製造やレストランを営む「サンクゼール」も「予防」に力を入れています。
休憩時間、従業員が工場から出てきました。
従業員:
「昆布だしを飲んで(暑さを)乗り切りたい」
従業員が飲んでいるのは自社製品の「昆布だし」です。
サンクゼールリテール事業本部・竹ノ内正志さん:
「6月から昆布だしを冷やして従業員に飲んでもらう取り組みを始めている。(水分と)一緒にナトリウムを取ることができるので、熱中症対策に効果があると考えている」

工場
工場ではジャムやドレッシング、パスタソースなどを製造。食材を煮る作業や殺菌作業で35度以上になることもあります。
従業員:
「すごく暑いです、着ている服が汗で重たくなっちゃうくらい暑い」
これまでも暑さ指数計を設置したり大型の扇風機を用意したりするなどしてきましたが、効果的な水分・塩分補給として「昆布だし」を対策に導入しました。
■従業員の命を守る対策

冷やした昆布だし
だしを飲む提案をしたのは従業員です。
もともと2016年に料理に使うだしとして販売しましたが、従業員が「冷めてもおいしいので冷やした昆布だしをそのまま試飲に出してみては」と提案。
"飲める出汁"として2023年に売り出すと、前年比200%の大ヒットとなりました。
サンクゼールリテール事業本部・竹ノ内正志さん:
「2025年は従業員にも楽しんでほしい。健康管理をして、仕事に励んでほしいという思いからこういう取り組みをしている」
作り方は簡単。冷水に「昆布だし」のパックを入れるだけです。
従業員:
「さっぱりしていて夏にぴったり」
「会社としてやってくれるのはうれしいし、これを飲み始めてから疲れが取れやすくなったと感じている」
今後、屋外での畑作業などの現場にも導入していく予定です。
6月から義務化された職場の熱中症対策。従業員の命を守るため県内の企業も様々な取り組みを行っています。