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存続が危ぶまれる中…中学校の「名門」室内楽部がプロ演奏家集団を受け皿に「部活動の地域移行」

指揮者・ユベール・スダーンさん

指揮者のユベール・スダーンさんも子どもたちの成長に期待を寄せています。

指揮者・ユベール・スダーンさん:
「彼らはきょう、とてもよく演奏しました。子供たちは素晴らしかった。大きなミュージシャンになることよりも彼らが音楽を愛することに興味を持っています、いい音楽を聴いたりすることがとても大事です」

プロの演奏家と一緒に演奏。

♪組曲「アルルの女」/G.ビゼー

クラウドファンディング

地域移行の成功例ともいえるNOVAキッズオーケストラですが、課題もあります。

地域移行では、指導者への謝礼や交通費などは、基本的にクラブや市町村でまかなうため、財源の確保が必要です。

母体となるアンサンブル・ノーヴァでは、キッズプロジェクトの活動支援のため、クラウドファンディングを行っています。

柳町中学校

部活動を指導する中村さんは、地域移行のメリットとデメリットを考えながら進めていきたいと考えています。

講師・中村勝さん:
「一つの学校だけじゃなくて、いろいろなところからやってみたいという子が集まるのは理想的なことだったので喜んでいるが反面、柳町中学校という名前とか伝統を背負って毎年展開することがなくなってしまうことは、寂しさもあるのではないかと思っている。オーケストラの響きの中で音楽を勉強するのはとてもいい機会だと思う。こういうオーケストラを聴きに来て、憧れをもって自分も将来やってみたいと思う子供が増えればうれしい」

柳町中学校の室内楽部の練習に参加する長野日大中3年・小山陽菜乃さん

長野日大中から参加している小山さんも、地域移行でさらに多くの仲間に出会えればと思っています。

小山さん:
「音楽に興味がない子とかも、これを機にオーケストラに興味を持って他校から(メンバーが)増えてもらえたら」

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