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存続が危ぶまれる中…中学校の「名門」室内楽部がプロ演奏家集団を受け皿に「部活動の地域移行」

小山さんと母・紀子さん

メンバーの一人、長野日大中学校3年の小山陽菜乃さん。学校に「室内楽部」はありません。

本番の公演を5日後に控えた、5月12日。

長野日大中3年・小山陽菜乃さん:
「みんなの足を引っ張らないように、1音ずつ正確に当てていかないといけないのが難しい」

この日は柳町中のテスト期間中。部活動が休みのため自宅で練習しています。

小山陽菜乃さん:
「(学校には)吹奏楽(部)もあったんですけど、3歳から弦楽器をやっていたのもあったので管(楽器)にはいかなかったです」

小学5年からキッズプロジェクトに参加していますが、中学生になってから部活動として取り組んでいます。

小山陽菜乃さん:
「他の学校のことを知れたり、弦(楽器)のことをたくさん知ってるのでいろいろ学んだり、絆が深まったり、音楽の魅力がわかった気がします。青春ですね」

母親の紀子さんも、他の学校の生徒との練習に娘の成長を感じています。

母・紀子さん:
「地域移行でいろんなところから集まってきて、みんなで練習できる環境はすごく楽しそうに行ってますし、1人で練習するのとまた違っていいなと思う」

「NOVAキッズオーケストラ」(5月17日、長野市芸術館)

5月17日、地域移行団体として臨む公演当日。会場には演奏を楽しみに約900人が集まりました。

♪「リュートの為の古風な舞曲とアリア第3組曲/O.レスピーギ」

客:
「あんなに小さいのに長い曲を全部、弾きこなすのは素晴らしい」
「すごくよかった、感動しました。(地域クラブの活動も)これからもっと盛んになってほしいし、どんどん広がってほしい」

長野日大中3年・小山陽菜乃さん

小山陽菜乃(長野日大中)さんもステージに。

長野日大中3年・小山陽菜乃さん:
「指揮の呼吸が聞こえるので、コンサートマスターを見るだけじゃなくて耳で聴くことも大事だと思った。今回、バイオリンについて得た知識を生かして、これからも練習に生かしたい」

母・紀子さん:
「緊張してたようですけど、一生懸命がんばって楽しそうに弾いていたと思います。地域移行になって、うれしいな、楽しいな、素晴らしいなという体験をいろんな人にしてもらいたい」

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