
長野市大岡地区
高齢化と過疎化が進む地区。
人口は飯島さんが地域おこし協力隊員として赴任した2014年は1100人ほどでしたが、今は750人余りにまで減っています。

運営会社O-CREW・青木高志代表
「大岡温泉」も地元住民、観光客ともに利用者が減少し、赤字続きに。2024年度まで市の指定管理者だった業者が撤退しました。存続させるため山村留学を受け入れる「大岡ひじり学園」の青木高志学園長が2024年9月に運営会社を設立。「地域を盛り上げ憩いの場にしたい」と引き継ぎました。
そして、青木さんは飯島さんに「店長」になってほしいと声をかけました。
運営会社O-CREW・青木高志代表:
「大岡に彼自身が恩返しをしたいという気持ちが非常に強いので、その熱意を感じて、私からも声掛けさせていただいて」

準備をする飯島さん(5月2日)
飯島さん:
「地域の方とのつながりとか山村留学のOBとして私にできることは多くあるのではないかと思って」
4月10日、飯島店長のもとリニューアルオープン。
6年ぶりに大岡に移り住んだ飯島さん。忙しい日々を送っています。

山村留学時代の顔見知りが来店
午前11時開店ー。
この日は、開店後すぐに地元の常連客がやってきました。山村留学時代からの顔見知りです。
大岡温泉 店長・飯島悠太さん:
「360円、そちらの券売機で」
常連客:
「よく知ってて、この子いい子でね。こっちに帰ってきてくれて、うれしいです」

露天風呂から見える北アルプス
飯島さんが目指すのは「大岡の魅力の発信地」です。
露天風呂からの眺望はそのまま。北アルプスを一望できます。

メニューは7品に拡充
客:
「温まった、温まった。さて、ご飯お願いするか」
料理メニューは一新しました。これまではカレーと牛丼しかありませんでしたが、地元産にこだわった7品に充実させました。
地元産の米でネギみそを包んで焼いた郷土料理「こねつけ」(2個、200円)。
地元野菜の天ぷらとそばのセット(1300円)。
そばを注文した客:
「おいしいです、喉越しが良い。来れば、おそばって決めているの」