
提供:視聴者
夏場は山の中のエサが少なくなり、クマが里地に近づく時期だとして、長野県が注意を呼びかけています。また、里地での目撃が増えているとして、新たに木曽地域に出没注意報を発出しました。
のそのそと道路を歩くクマ。一度立ち止まって、周りを見た後、また歩き出して去っていきました。6月5日朝7時過ぎ、大町市平で撮影された映像です。
山と住宅の間には電気柵も張られていますが、クマは住宅側に出ています。
これからの時期は、こうした里地でのクマとの遭遇に注意が必要です。
県によりますと、夏場は山の中のエサが少なくなる時期だということです。
また、若いクマが親離れをして新たな生活域を求めたり、交尾期でオスがメスを探して歩き回ったりする時期で、里地への出没の危険性が高まるということです。
木曽地域では、先週1週間に里地での目撃が11件あり、増加傾向にあるとして県は、出没注意報を発出しました。これで、発出は3地域目となります。
県は生ごみの適切な管理や人里に近いやぶを刈るなど、里地にクマを寄せ付けない対策を呼びかけています。
また、山に入る際は、クマの活動が活発になる朝や夕方は避け、鈴やラジオなど音が出るものを携帯するよう呼びかけています