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江戸時代から続く老舗菓子店の危機…130年の伝統「鳥ぱん」一本で勝負 今、全国から注目、地域を代表する土産品に

■「かわいい」「懐かしい」

「たてしな自由農園」で鳥ぱんを手に取る客

「鳥ぱん」は店舗以外でも販売されています。地元の野菜や名産品がそろう、茅野市の「たてしな自由農園」。

搬入する河西さんに声をかけるのは施設の会長、山本活夫(かつお)さん。河西さんと山本さんは15年前まで上諏訪駅前にあった、「まるみつ百貨店」に出店していたときからの縁です。

百貨店が閉店したあとも「鳥ぱん」が売れるように河西さんに声を掛け、新しい店のオープンとともにここで販売しています。

観光客が手に取る姿も。

神奈川から:
「鳥の形している、カモじゃない?」

女性客:
「めっちゃかわいい、見栄え最高」

茅野市から:
「子どもの頃から、もう何十年も前からあります。懐かしい感じがする」

■130年守り続けた味を

5代目・河西邦彦さん(奥)と妻・いづみさん

130年守り続けた味。

後継者は。

5代目・河西邦彦さん:
「子ども3人いるが、後を継いでくれということは一言も言っていない。残念ですけど、妻と2人で元気なうちは、やろうと言っている」

子どもたちに無理に後を継ぐようにとは言わない河西さん。周りの菓子店が後継者問題や売り上げの伸び悩みで店を閉めていく様子をみてきました。

5代目・河西邦彦さん:
「機械が壊れたら終わり、何か1つ欠けたら新しい機械を買って作ることは負担が大きい。先代、先々代が一生懸命にやってきたのをかたくなに5代目として守っているだけです。遠くから買いに来てくれて食べて(ほしい)」

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長野放送ニュース

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