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ピーク時15万人から4万人…スキー場の今季営業断念から一転、地元住民の力で営業 18歳以下リフト券「無料」などの集客策で来場者数1.2倍 正念場はこれから…来季以降の存続には「新たな運営主体」を

■集客策 18歳以下リフト券「無料」

18歳以下のリフト券を無料に

次の課題は「どうやって利用者を増やすか」です。そこで思い切った集客策に打って出ます。

スキー場運営協議会・山口謙代表:
「話題性で、ぜひファミリーの方に来ていただいて」

コンセプトを「ファミリー向け」に決め、県内外問わず18歳以下のリフト券を無料にしたのです。

■同伴保護者のリフト券無料に市も支援

今季の営業開始から約1カ月 (1月18日)

2024年12月21日オープン。狙い通り多くの家族連れが訪れました。

スキー場運営協議会・山口謙代表
「きょう来てくれた人たちは乗鞍ファンだと思うので、皆さん笑顔でシーズンを迎えてくれてうれしい限りです」

1月には松本市も支援に乗り出し、補助金で市内の小中学生の同伴保護者もリフト券無料になりました。

■レストランのメニューも一新

レストラン

温かな『うどん』をメインにレストランもメニューを一新しました。

うどんを食べた客:
「おいしいです。あったまります」

■最終日は約500人が来場

Mt.乗鞍スノーリゾート(3月30日)

そして迎えた今シーズンの営業最終日の3月30日。

オープン前から多くのスキーヤーが訪れました。

東京から:
「応援の意味もあって初めてですけど、来させていただきました」

クラウドファンディングに参加した男性

松本から:
「クラウドファンディングに参加しまして」

こちらの男性は、クラウドファンディングに参加。その返礼品の「限定パーカー」を着て訪れました。

松本から:
「(営業)断念だという話だったのでどうしようかと。こんなにいいスキー場がと思って(クラウドファンディング)に参加させてもらいました」

最終日は約500人が来場し、シーズン最後の滑りを楽しみました。

■来場者数、売上ともに1.2倍に

じゃんけん大会

最終日のイベントも―。

協議会は感謝を伝えようとスキー場のマスコットキャラクターとのじゃんけん大会を開催。子供たちにお菓子やお礼の手紙を渡しました。

企画した協議会メンバーは…

運営協議会メンバー・斉藤新悟さん:
「(子どもたちの)笑顔が頑張ってきてよかったなという糧になってくると思うので、来年以降も何としても続けていかなければいけないなと強い決意になった」

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