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ピーク時15万人から4万人…スキー場の今季営業断念から一転、地元住民の力で営業 18歳以下リフト券「無料」などの集客策で来場者数1.2倍 正念場はこれから…来季以降の存続には「新たな運営主体」を

Mt.乗鞍スノーリゾート(3月30日)

特集は正念場のスキー場です。一度、営業継続が断念され、その後、住民の力で今シーズンの営業が実現した乗鞍高原のスキー場。18歳以下のリフト券無料などを打ち出し、来場者数、売り上げともに1.2倍に伸びました。ただ、地元主体の運営は今シーズンのみ。この実績をもとに「存続」のため新たな運営主体の誘致に取り組みます。

■「スキー場は必要とされている」

Mt.乗鞍スノーリゾート

松本市安曇のMt.乗鞍スノーリゾート。3月30日が今シーズン最終日でした。

松本から:
「楽しいです」
「今シーズンたくさん滑っています」

松本から(子ども):
「上手に滑りたい」

松本から(父親):
「最後の日なので、子どもが『これ以上できない』というくらいやって帰りたいな」

スキー場運営協議会・山口謙代表

多くの人から親しまれているスキー場。ただ、一度は運営主体が営業継続を断念し、地元住民などの力で何とか今シーズンの営業にこぎつけました。

スキー場運営協議会・山口謙代表:
「(スキー場は)必要とされていると思いますし、乗鞍を愛して支えてくださる方々の気持ちで動いたなと思っております」

■ピーク時は約15万人来場

ピーク時は15万人前後の利用者(1994年)

ゲレンデを埋め尽くす、多くのスキーヤー。1994年の映像です。

スキー場は1961年にオープン。

スキーブームだった80年代から90年代は15万人前後が訪れました。

■利用者減少で運営企業が営業断念

Mt.乗鞍スノーリゾート

その後、スキー人気の陰りや暖冬による雪不足、さらにはコロナ禍が追い打ちとなって利用者が減少。

昨シーズンは4万人弱まで落ち込み、運営していた都内の企業が営業継続を断念しました。

スキー場運営協議会・山口謙代表
「どうしようって感じですね、自分の商売自体もガイド業ですし、スキー、スノーボードのレッスンやってますからいろんな心配がありました」

■住民の力で今季も営業 

スキー場運営協議会

地元経済への影響が大きいスキー場の休止。山口さんら地元の観光関係者が「有志の会」を立ち上げ動き出します。

ひとまず、住民の力で今シーズンを営業し、次の担い手を誘致しようとしたのです。

まずは運営資金。必要な資金を募ると住民やファンから3500万円の支援が寄せられました。

またクラウドファンディングも行い、およそ2100万円を集めました。それを元手に「有志の会」を中心とした「運営協議会」がスタッフの雇用を継続するなどして運営することを決めました。

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