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涙あふれ仲間へ感謝 「木工漬け」の日々…“職人の卵たち”が巣立つ 18歳から66歳の39人の訓練生「勇気を持って今後の人生を」 夢や目標に向かいそれぞれの道へ

宮田正彦さん

南木曽の伝統工芸「ろくろ」で木を挽くのは、最年長の宮田正彦さん(66)です。機械部品メーカーを定年退職し、憧れていた家具作りを学ぼうと入校。孫の律くんに木の温もりのある家具をプレゼントしたいと考えていました。

ただ、頑張りすぎて。

最年長・宮田正彦さん(66):
「(右手のけがは?)ろくろでやって腱鞘炎になりました」

技能祭に向けて製作したのがイス。もちろん律くん用です。

最年長・宮田正彦さん:
「ここ(背もたれ)が握れる、ハンドル、三輪車みたいな、気に入ってくれればいいなと」

訓練生は「技能祭」に向け製作に没頭。

技能祭(3月8日)

3月8日。

いよいよ技能祭当日。県内外から多くの人が訪れました。

来場者は抽選券をもらい製品が並ぶ体育館へ。イスやちゃぶ台、下駄もあります。

訓練生が作った製品は250点にもなりました。

宮田さんの作ったイス

格安で販売される製品。

買いたい商品に抽選券を入れて結果を待ちます。

たくさんの抽選券が入っていたのは宮田さんの作ったイス。大人気です。

宮田さん(左)と知人

でも、このイス、孫の律くんのために作ったのではー。

実は訓練生も買うことができ、宮田さんも自分のイスに抽選券を入れました。さらに少しでも当たる確率を上げようと知人にも抽選券を入れてほしいと頼んでいました。

宮田さんの知人:
「自信ないっていつも言っていたから、でも見たらきれいに仕上げられていて素晴らしい」

当たることを願いますが、多くの抽選券が入っていたことがうれしいようです。

宮田正彦さん:
「信じられない感じ、誰に当たっても、使ってもらえる人がいるからうれしい」

土屋さん(右)と両親

技能祭には訓練生の家族も訪れます。

土屋美稀さんの両親も中野市から駆け付けました。

土屋美稀さんの父・秀幸さん:
「こんなに1年の成果が発揮されて上手だなと思って感心しました」

土屋さんは4月から家具作りの本場・岐阜県高山市へ。オーダー家具の工房で働きます。

土屋美稀さんの母・明子さん:
「親は遠くなってさみしいのが本心かな、でも元気でやりたいことやっている娘を見るとうれしく思います」

土屋美稀さん:
「応援してもらえていたので、作品を見てもらえたこともうれしいし、これからの進む道も応援してもらっているので頑張りたい」

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