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積雪3mの“豪雪地” 春待つ村民 長く伝わる冬の手仕事「ねこつぐら」作り 住民を支える「あったか食堂」 長野県栄村

作った「鍋敷き」は道の駅で売られている

手仕事の先輩、知子さんが作っているのは「鍋敷き」。道の駅で売られています。

妻・知子さん:
「思うようにいかないですけど、売れたりすれば励みになるので。2人きりだから、何もすることがないと退屈じゃないですか。やってると、時間がたつの忘れちゃうから」

静かな時間が流れます。

「お茶うけ」は「みみだんご」

作業を止めてちょっと一休み。「お茶うけ」は村の郷土食・「みみだんご」です。食べる慣わしや作り方は「やしょうま」とほぼ同じですが、「お釈迦さまに人々の声を聞いてもらうため」耳の形にしたことから名付けられたと伝わっています。

妻・知子さん:
「(出来は)まあまあかな。仲間と集まって作るのが楽しい。栄村の食文化なので、絶やしたくないという思いもある」

富夫さんはこの冬、ねこつぐらを3つ作って村の施設で販売する予定。3つそろう頃には、春になっていそうです。

関谷富夫さん:
「(冬は)春に向けての充電だね、雪消えとともに動き出すから、しっかり充電して、頑張る」

「ふきのとう」

村には村民を支える食堂があります。森宮野原駅併設の交流館にある「ふきのとう」です。

看板メニューは「釜玉うどん」と村特産のトマトで煮込んだロールキャベツや野菜のかき揚げなど手作りの総菜のセット。

総菜は食べ放題のビュッフェスタイルで10種類ほどが並びます。

看板メニューは「釜玉うどん」

客の多くは村民です。

村民:
「家で食べるよりバランスよく食べられるし、手作り料理がいっぱいあっておいしい。(村に)食べるところがほとんどないので、やっててくれるとお昼は助かる」

スタッフの女性たち

食堂は、空きスペースを利用して地域活性化につなげようと2021年にオープン。

週3日、ランチ営業していて道の駅のスタッフの女性たちが交代で切り盛りしています。

「おふくろの味」が楽しめると評判

ふきのとう・半戸寿子さん:
「主婦の集まりなので、みんな家庭の知恵を出し合って、野菜中心でなるべく手作りで作るように」

並ぶのは野菜を多く使った家庭料理。「おふくろの味」が楽しめると評判です。

ふきのとう・広瀬貞子さん:
「豆、先にやる(揚げる)?」

半戸寿子さん:
「片栗粉ついたのを、後の方がいいか」

広瀬貞子さん:
「天ぷら先にやる」

メニューは全て、スタッフが相談しながら決めています。

半戸寿子さん:
「材料次第ですね。材料で、きょうのメニューは何にしようかなと、冷蔵庫開けて」

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