
ダイニングセットの椅子を籐で編みこむ伊藤栄章さん
2月18日、技能祭の製品提出 締め切りまで、あと3日―。
卒業製作は佳境を迎えていました。
木材造形科・伊藤栄章さん(28):
「ダイニングセットの椅子2脚を籐(とう)って素材で座編み、編みこみをしています」

丸テーブルと椅子を製作した菊池彩さん
すでに完成した製品もー。
木工科・菊池彩さん(34):
「ブナと桜で作った丸テーブルになります。アクセントで桜を入れようとなって、椅子の背もたれにも一部、桜を使っていたり、おしゃれなデザインになっています」
木材造形科・庄司吉伸さん(37):
「(お椀は)栃の木をろくろで木をひいて、漆で10回くらい拭き漆をしました」
1年間の集大成。それぞれ満足できる作品ができているようです。

宮田正彦さんは小さな椅子を製作中
最年長の宮田さんは孫の律くん用の小さな椅子を製作中。
訓練生最年長・宮田正彦さん(66):
「何かに似せて作ったんですけど、何かわかります?(動物とか?)カブトムシです。こっちむき(後ろ向き)にも座れる構造なんですけど、ここ(背もたれ)が握れる、ハンドル、三輪車みたいな。そういうので気に入ってくれればいいなって」

訓練生最年少(松本市出身)・永沢馨さん
技能祭が終わればいよいよ卒業。次の進路を決めたという訓練生も多くいます。
最年少・松本出身の永沢馨さんは上松に残りながら「南木曽ろくろ」の職人を目指します。
訓練生最年少(松本市出身)・永沢馨さん(19):
「(上松の地域おこし)協力隊に行きながら南木曽町に土日でろくろを勉強しにいきたい。ゆくゆくは上松に住みながら(ろくろを)教えてもらうところに商品を卸したり、上松独自の工芸品を作れたら」

土屋美稀さんはサイドテーブルを製作
インテリアコーディネーターを辞めて入校した土屋さんは。
元インテリアコーディネーター・土屋美稀さん:
「オーダー家具の家具屋さん、岐阜(高山)の方で働かせていただく。自分のイメージするところにどんどん近づいていっているとうれしく思っています」
卒業製作のサイドテーブルも完成。