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「医師と料理人」29歳男性の挑戦 医療を生かして「地域、生活を診たい」 週3日ずつ訪問医療とイタリアンバールの切り盛り

医師として働きながら飲食店も営む高桑雅弘さん

特集は医師と料理人の二刀流です。2024年、長野県小諸市に飲食店を開いた29歳の男性。実は福井県で医師として働いています。医師と料理人、二つのスキルを生かした理想の集いの場を目指し奮闘しています。

■医師が営業するイタリア料理店

キノコの地中海風ソテー

信州産キノコにシチリアの「魚醤」をかけたキノコの地中海風ソテー。卵にコーンビーフを入れて焼き上げたイタリアのオムレツ、「フリッタータ」。

これらの盛り合わせが店の人気メニューです。


イタリアンバール"kozorite"(長野県小諸市)

2024年6月、小諸駅の近くにオープンしたイタリアンバール"kozorite"。

「バール」は朝から夜まで営業するカフェを指します。

kozorite・高桑雅弘さん

kozorite・高桑雅弘さん:
「(料理は)考えながらやっていますね、楽しいですね、答え合わせはお客さんに聞きつつ」

店を1人で切り盛りする高桑雅弘さん29歳。料理を提供しながらカウンター越しに客との会話も楽しんでいます。

実は、高桑さんもう1つの顔を持っています。

kozorite・高桑雅弘さん:
「あんまり塩を使わないこと、心掛けています、医者なんで」

■医師×料理人の「二刀流」

週の半分は医師として働く高桑さん

2月12日、福井市。

診察聴診器を手に患者を診察。高桑さんは長野と福井に拠点を持つ「医療法人」で医師として働いています。

高桑雅弘さん:
「やっぱり楽しいっていうのはあります。利用者さんとできた関係性の中で、よりお互い自然と過ごせるような時間になるといいな」

週の半分は医師。もう半分は料理人。理想に近づくための「二刀流」です。

■医学部を休学、イタリアへ

大学を1年休学してイタリアへ

高桑さんは石川県金沢市出身。父親が医師でした。

高桑雅弘さん:
「身近に医師がいたっていうところもありますし、誰かのためになる仕事をしたいというか誰かのためになるような存在でいたいなというのがあって」

高校卒業後は北海道大学・医学部に進学。医師になる道を歩み始めましたが…

高桑雅弘さん:
「『もう学生の今しかできない留学をしてみて良いんじゃない』と言ってくれた先生がいて、そこでもともとの夢を思い出したというか、料理人になりたかったなということを思い出してイタリアに行くことを考えました」

思い切って1年休学してイタリアへ。現地の料理学校に通い、レストランでも働きました。実は医師を志す前、幼いころに憧れていたのは料理人だったと言います。

高桑雅弘さん:
「料理人生活はおそらくもう二度とできない、朝起きて、お店に行って仕込みをして、営業してちょっと休んでまた営業して、帰るというこの生活の繰り返しはすごく楽しかった」

その後、大学に戻り卒業後は地域医療を学びたいと小諸市の病院で2年間、研修医として働きました。

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