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「親子支えたい」72歳で保育園設立 リタイア返上 移住先の村で園長として奮闘中 赤ちゃんおんぶして働く母親と出会い、「保育士魂」再び 移住者が移住者支える…村は感謝

■移住家族を支える保育園

馬場小花ちゃん(生後7ヵ月)

2024年11月から通う馬場小花ちゃん。生後7ヵ月です。

母・真子さん:
「園がなかったらと思うと。本当にありがたい」

馬場さん夫婦は、2人の子どもを連れて2021年、東京から移住。その後小花ちゃんが生まれました。

馬場さん夫婦の店

こちらは自宅兼店舗。築130年の蔵を改装して2025年1月、ワインと焼き菓子の店「トゥレジュール」をオープンさせました。

母・真子さん:
「ドイツとかオーストリアとか、普段の日本人の食卓にも合いそうなワインを集めて」

開店に漕ぎつけられたのは風の子保育園があったからと振り返ります。

母・真子さん:
「ありがたくて、の一言」

父・啓太さん
「面倒見ながらお店はできなかったなって思いますね」

馬場さん夫婦と小花ちゃん

保育園を利用する世帯のおよそ半分は身近に頼れる人がいない「移住者」。村は移住を「後押し」してくれる施設になっていると評価しています。

牛山貴広村長:
「未満児というところをしっかりとフォローしていきたいというところで、今までの知見をこの地域に本当に還元してくれていますので感謝しております。移住の時の不安というか、そういうのは少し和らぐのではないかなと思います」

村の人口は2024年12月末で8098人。この5年ほどみると100人ほど増えています。少子化が進む中、移住者が増えていることが影響しているとみられます。





■外でたくさん遊ぶ 要望多く「幼児クラス」準備中

おさんぽの時間

園が大事にしているのは、外でたくさん遊ぶこと。はしゃぎすぎて、転んでも…。

保育士:
「ああ、手がついたよかった」

保育士は安全に気を配りますが、子どもたちがやりたいことを見守るのが基本です。

おさんぽの時間

橘田美千代園長:
「自然の環境と触れ合った体験、五感にやっぱ染み渡るというか、その子を育てていく大事な要素だと思っているので、けがをしない程度にいろんな危険なこともやってみる、そういうことってありかなと思うんですよね」

「就学までこの園で」という要望も多く、現在、幼児クラスを設ける準備が進められています。

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長野放送ニュース

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