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95年の歴史に幕…あれから半年「昭和の銭湯」が再出発 26歳の若者がつなぐ「4世代で来てもらえる銭湯に」

近所の小学生から贈られた金メダルをかけて記念撮影

近所の小学生:
「きょうもお手紙持ってきたからどうそ」

常連の女の子が手紙や自作の金メダルを桑沢さん親子に贈りました。

4代目・桑沢弘幸さん(手紙を読む):
「桑の湯さんへ きょうは最後の日で寂しいです。ここまで続けてくれて、感謝しかありません」

近所の小学2年生・内藤知花さん:
「寂しくなっちゃたけど、最後にお兄さんとおばあちゃんに会えて良かった」

多くのファンが湯に浸かり、別れを惜しみました。

感謝の言葉を伝えるスタッフ

4代目・桑沢弘幸さん:
「塩尻の銭湯の灯を消さない方が、必ず来てくれると信じていますので、その人たちが来ても、変わらず桑の湯を愛していただきたいと思います。よろしくお願いします」

弘幸さん:
「ありがとうございました」

■新店長は銭湯・サウナ巡り好き

左:桑の湯 店長・相良政之さん 右:桑の湯・4代目・桑沢弘幸さん(2024年11月)

閉業から5カ月-。

桑の湯では改装作業が進んでいました。あの後、銭湯を受け継ぎたいと5つの企業が手を挙げ、銭湯や温泉施設の再生に実績のある「ニコニコ温泉」に後を託すことが決まったのです。

桑の湯・4代目・桑沢弘幸さん:
「憩いの場をつくりたい、お客さまの笑顔を迎えたいと。この人たちなら託せるということで、お願いした」

桑の湯の「店長」を任されることになった相良さん。銭湯巡り・サウナ巡りが好きで、エンジニアから転職し東京と大阪で銭湯の立ち上げを経験しています。

桑の湯 店長・相良政之さん:
「同業者だからこそ、『こんなにきれいに保てるの、なんで』と思うぐらい、すごくメンテナンスが行き届いていて、店主の方の愛がすごく伝わってくる銭湯。『この銭湯なくしちゃだめだよな』という思いがすごく強くて」

■新しく水風呂や休憩スペースも

プレオープン(2024年12月26日)

12月26日、住民や関係者を招きプレオープンを迎えました。浴室には、新たにかけ流しの水風呂や少しぬるめの子ども風呂。

桑の湯 店長・相良政之さん:
「お風呂の滞在時間を延ばしてあげるよう、熱いお湯に入って、水風呂入って、休憩してを繰り返して、『温冷交代浴』をしてもらえるように造っている」

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長野放送ニュース

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