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“3人の職人”の技 ホテルの自慢の一品「究極のステーキナイフ」 打刃物・家具・漆塗り職人が結集「挑戦は日常、死ぬまで勉強」

「堆朱(ついしゅ)塗り」

岩原さんは60本のナイフを10種類の異なる色や柄に仕上げることにしました。

そのうち2種類には木の年輪に似た模様が現れる、「堆朱(ついしゅ)塗り」という技法を用いることにしました。

タンポという道具で、模様をつけていく

まずは「型置き」。タンポという道具で、模様をつけていきます。

漆塗り職人・岩原裕右さん:
「楽しみは楽しみですけど、一番ドキドキする工程です」

「室(むろ)」で乾燥させる

そのあと温度と湿度が管理された「室(むろ)」で乾燥させながら漆を塗り重ねていきます。

THE HIRAMATSU軽井沢 御代田・柳原章央料理長:
「自分の子どもが育っていくような、過程を見ながら完成品ができるのを想像して、楽しみに待っています」

やすりで削ると模様が…

約1カ月半後ー。

この日の作業は「荒砥ぎ」。12層、塗り重ねた漆を紙やすりで削っていくとー年輪のような模様が浮き出てきました。

漆塗り職人・岩原裕右さん:
「きれいに柄も出ているのでほっとしました」

この後、艶出しなどをすれば、完成です。

■完成したナイフの使用感は?

届いたステーキナイフ

6月28日ー。

構想が浮上してから1年余り。

完成したステーキナイフがレストランに届きました。

THE HIRAMATSU軽井沢 御代田・柳原章央料理長:
「素晴らしいですね。お客さんも見たことないものになっていると思うので、反応が楽しみ」

打刃物職人・畑山さん(手前右)、漆塗り職人・岩山さん(右奥)、家具職人・大川さん(左奥)

スタッフ:
「皆さま、お好きなナイフをお取りいただいて」

一番初めにナイフを使ってもらおうとこの日、3人の職人と関係者がレストランに招かれました。

「信州プレミアム牛」を薪で焼き上げたステーキ。

自分たちが作ったナイフで味わいます。

切れ味の良いナイフ

家具職人・大川さん:
「畑山さん、よく切れますね」

打刃物職人・畑山さん:
「(出来上がったナイフを見て)まあまあかな。人様から切れたって言われるのが刃物作ってるものにしたら冥利だな、大事に使ってもらえれば、また冥利かな」

家具職人・大川さん:
「ものすごくきれい。一流の職人たちが関わったものだからすごいものになった」

漆塗り職人・岩原さん:
「切れ味、持った感覚といい素晴らしいもので、なかなかこんな貴重な経験はできない」

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