YouTube X Instagram

来日38年目、日本を愛し信州へ アメリカ出身男性が「生ハムづくり」に挑戦 本業は医療機器関連の会社社長

6週間塩漬けに(提供:八ヶ岳トロバール)

仕入れたのは放牧豚。6週間塩漬けにし、約2カ月乾燥させた後、熟成を進めます。

思惑通り、茅野の気候は生ハムづくりに適していました。

熟成させる(提供:八ヶ岳トロバール)

フレンチシェフ・郷卓也さん:
「生ハムは東京にいたら作ることができない。何回か試したが、おいしいものができない。生ハムだけは環境がとても大事」

八ヶ岳トロバールの生ハム(税抜き800円)

八ヶ岳トロバールの生ハム。

郷さんのレストランはもちろんですが、地域の特産品になればと2023年から地元の直売所などで販売。

茅野市「AlgAe」のランチプレート

冒頭で紹介したレストランは得意先の一つです。(※生ハムの提供は不定期)

AlgAe オーナー・岡崎晶子さん:
「(地元に)加工品のお肉があるっていうのも楽しいですね、料理の幅が広がるし。安心して食べられるっていうところが一番おいしさにつながる」

■肉質の良い「セレ豚」

美しいピンク色の断面

この日、2人は2023年、仕込んだ生ハムの原木5本を吟味しました。

ロバート・コーネルさん:
「おいしそう」

美しいピンクの断面。

「おいしい!」

ロバート・コーネルさん:
「(食べて)うん。おいしい」

フレンチシェフ・郷卓也さん:
「味も香りも十分。素材のポテンシャルがしっかり出ていますね」

5本の味を吟味

吟味したのは、このうちの一つを6月16日、軽井沢町で開催される「生ハムフェスティバル」に出品するためです。

生ハムフェスティバル 札幌開催(2023年)提供:国産生ハム協会

フェスティバルは国産生ハム協会の主催。全国から集まった生ハムを愛好者や業界関係者が堪能する場です。

3年目にして審査をクリアし、PRのチャンスを得たのです。

あとはどれを出品するかー。

左から「LYB豚」、「セレ豚」

最初に食べたのは、ブランド豚の「セレ豚」。納得の味に仕上がりました。

もう一つは「LYB豚」。口当たりがよく、脂のうま味が特徴的です。いずれも郷さんが信頼する静岡の養豚場から仕入れたもの。

ロバート・コーネルさん:
「本当においしいですね、この脂」

肉質の良い「セレ豚」に決定

甲乙つけがたく、悩む二人。長時間悩んだ末にー

フレンチシェフ・郷卓也さん:
「今回はこちらのセレ豚で!」

肉質の良い「セレ豚」を出すことにしました。

八ヶ岳トロバール ロバート・コーネルさん:
「これはみんなにぜひ食べてもらいたいです」

■信州で新たな夢実現を

地元の直売所などで販売

日本を愛し、日本で挑戦を続けてきたコーネルさん。移住した信州でも新たな道を切り開いています。

八ヶ岳トロバール ロバート・コーネルさん:
「(挑戦は長野に来たから?)間違いなくそうです。東京ではそこまで夢は持てなかった。まず茅野市の人たちが八ヶ岳トロバールの生ハム大好き、と思っていただきたいなと。そこから発展していきたい」

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ