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今も胸に…卒業式に歌った曲は?アンケートすると世代で「傾向」が あの定番に最近ではJポップも

寿小学校の児童練習♪「旅立ちの日に」

松本市の寿小学校の6年生も、間近に迫った卒業式で歌います。

児童:
「6年間分の先生とみんなに感謝の気持ちを込めて歌っています」
「最後の繰り返すところ、『いま、別れの時』っていうところが、『これから旅立つよ』という感じがあって大好きです」

作曲した高橋浩美さんと当時の校長・小嶋登さん(故人)影森中学校

「旅立ちの日に」は埼玉県の二人の教師が1991年・平成3年に作った曲です。作曲者の高橋浩美さん(当時は音楽教諭)に話を聞くことができました。

作曲した高橋浩美さん:
「(全国で歌われているのは)本当に幸せだと思います。不思議な感じで、あの時だけだと思っていたが、どんどん広まって」


「旅立ちの日に」が作られた埼玉県秩父市立影森中学校に立つ石碑

歌は卒業生への「プレゼント」だったと言います。

作曲した高橋浩美さん:
「(当時は)荒れている学校がたくさんある時代だった。授業もできなかったし歌声が本当にさびしい状況。小嶋校長(当時)も『さみしいな』と。『歌声の響く学校にしよう』と学校目標の一つに掲げてくれた。年々、歌声が響くようになって、3年目の今ごろ、3年間子どもたちが、頑張ってくれたし、世界で一つしかないプレゼントしたいなと考えて、『そうだ歌を作ろう』と…」

校長の小嶋登さんが一晩で書き上げた歌詞に音楽教諭だった高橋さんが曲をつけました。

■「卒業式の歌」の定番に

「卒業式の歌」の定番に

「3年生を送る会」で教師たちがサプライズで歌ったところー。

作曲した高橋浩美さん:
「私たち的にはそこで終わりと思ったが、1、2年生が『僕たちも歌いたい』と」

その後、曲は混声三部合唱に編曲され音楽教諭向けの雑誌に掲載されました。

これをきっかけに全国に広まり2000年代、「卒業式の歌」の定番になったと言います。

作曲した高橋浩美さん:
「子どもたちにこの歌は『ありがとうの歌だよ』と言っている。自分を支えてくれたいろんな人たちに伝えたいという思いを持って歌ってほしい」

■子どもたちの心を捉える歌

アンケートではいわゆる「Jポップ」も歌われている

一方、アンケートからは10代、20代では「ゆず」「RADWIMPS」「いきものがかり」など、いわゆる「Jポップ」もかなり歌われていることがわかりました。

これは、冒頭で紹介した南部小学校のように子どもたちに選ばせるなど近年、児童・生徒の主体性を重視する傾向にあるからとみられます。

子どもたちはどういう基準に歌を選んでいるのでしょうか。

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長野放送ニュース

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