特集は変わる中学校の部活動です。国は2023年度から3年を学校主体の部活動を地域クラブなどに移す「地域移行」の推進期間にしています。長野県松本市では2023年度から複数のモデル事業を実施。その一つが全ての学校の軟式野球部を「合同チーム」に再編するという思い切った取り組みです。目指すは「持続可能な部活」です。
■「合同チーム」新人戦がデビュー戦
10月21日―。
中信地区の12チームが参加した、中学校の軟式野球・新人戦。
私立・松本国際中学の対戦相手は、ユニフォームがバラバラです。
松本市の鉢盛中、菅野中、そして信明中。
この夏、結成された3校の「合同チーム」です。「部活動の地域移行」に向けたモデル事業が動き出しています。
松本市では2023年度、3年生の引退後から、14校の野球部を5つの「合同チーム」に再編。
同じエリアの2校から3校が合流していて、さらに野球部がなかった8校も参加できるようにしました。
少子化で人数が少ない学校同士がチームを組むことは珍しくありません。
松本市スポーツ事業推進課・三井正勝 課長補佐:
「一つの学校で、人数満たしていて、単独でチームを組むことができる学校もあるんですけど、長い目で見たときにやはり少子化の影響で子どもが少なくなっている。今から、継続して野球が取り組める環境をつくっていこうと」
■部員、保護者の声は
この新人戦が「合同チーム」のデビュー戦となりました。
「合同チーム」は0対4で敗北―。
部員たちはー。
菅野中の部員:
「負けちゃったんですけどチーム一丸となって戦えたのでよかったです。結構、仲良くできてました」
鉢盛中の部員:
「これから練習試合とかあるので、チームワークをしっかりやっていきたいです」
信明中の部員:
「僕よりも全然うまい人がいるので見本になって、まねしてうまくなれるのでうれしいです」
保護者はー
鉢盛中の保護者:
「違う学校同士がキャッチボールすることも増えてきて、交流もだいぶ取れてきているんじゃないかと」
菅野中の保護者:
「いろんな練習できたりというのが人数多いとできますし、メリットの方が多い気がしますけどね」