■“つながり” 心のよりどころを

「つながり」を深めるためのツールはSNS
協会メンバーは現在15人。多くがダオさんと同世代です。「つながり」を深めるためのツールはSNS。国民の9割以上が使用しているという「フェイスブック」でイベントなどの情報を発信し、困りごとの相談にも乗ります。
ファム・クアン・ダオさん:
「『私は伊那市に住んでいますよ。近くにある日本語教室ありますか?』と、うちのメンバーの人がコメントして『こういう日本語を教えている日があります』とちゃんと教えてあげて、場所も教えてあげます」

協会が主催したサッカー大会(2023年8月、岡谷市)
「協会」のページのフォロワーは9500人。県外の人もいますが県内在住の8割を超える5000人以上がフォローしていて、協会が企画したサッカー大会には各地から200人近くが参加しました。
ファム・クアン・ダオさん:
「協会ができて、みんなで一緒に話し合って、みんな『楽しいな』とか、困った人を助けると心から楽しい、いいなと。頑張ってやっていて僕も喜んでいる」
■地域との交流も深める

ベトナム料理店「オールドサイゴン」
協会の活動を一般のベトナム人はどう見ているのでしょうか。
こちらはベトナム出身のタムさんが2022年、長野市権堂に開いたベトナム料理店「オールドサイゴン」。
週末はフォーやバインミーなど故郷の味を求めるベトナム人でにぎわいます。

長野市権堂のベトナム料理店「オールドサイゴン」
上田市在住・ザンさん:
「一生懸命仕事をやって、活動もいろいろなベトナム人をつなげて、たぶんベトナム人の活動や将来がどんどん良くなると思う。ダオさんは素晴らしい人だと思う」
県立大4年・ドゥクさん:
「(留学生は)そんなに苦しんでいる人はいないと思いますが、協会がなかったら実習生の皆さんとか不安があると思うが、今は協会ができたから、信じることができるところができたから、そんなに困らないですね」

店主のファン・ティ・ホンタムさん
店主のファン・ティ・ホンタムさんはー。
「オールドサイゴン」・ファン・ティ・ホンタムさん:
「このへんでもっとイベントをつくってほしい。ここが交流の場所になれるならうれしい」