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ベトナム人急増 10年で10倍以上 技能実習生の犯罪も問題に…「心のよりどころ」に協会設立

■苦労の連続…協会設立のきっかけに

ふるさとの味「フォー」と「春巻き」

10月7日、千曲市のダムさんの自宅―。

ダオさんは同じ工場に勤める妻のトゥさん(30)、2歳になる長女のチャムちゃんと3人で暮らしています。

休日のこの日、別の工場で働くベトナムの友人2人を招き、ふるさとの味「フォー」と「春巻き」をふるまいました。

ベトナムで過ごした20代の頃のダオさん(提供写真)

ダオさんは北部のフートー省出身。道路工事の仕事をしていた23歳のとき、技能実習生だった友人から日本の話を聞きました。

専門学校卒業式のダオさん(中央)

それをきっかけに日本の文化にも興味がわき留学生として来日。

日本語学校とビジネスの専門学校で5年間、学び働き始めました。

休日、ベトナムの友人2人を招き料理を振る舞う

今でこそ、暮らしは安定していますが、ここに至るまでは苦労の連続。それが「協会」を立ち上げるきっかけになりました。

ファム・クアン・ダオさん:
「交通のルールとか免許の切り替えのやり方とか、日本語がわからないから日本人に聞きたくても難しくて。みんなが困ったら僕の体験を教えてあげて困らないようにしてあげたい」

■技能実習生の間で事件頻発…

自宅でインタビューに答えるダオさん

来日するベトナム人が増えるにつれ、胸を痛めてきたのが犯罪などの問題です。

一時期、技能実習生の間で事件が頻発。サポートの必要性を強く感じるようになりました。

ファム・クアン・ダオさん:
「ニュースでベトナム人が嫌なこと、悪いことをやってるんで、日本人の(ベトナム人に対する)イメージが悪くなると思いますので。実習生だと学校で勉強することができなくて難しくて日本語が全くわからないと思います。ネットでみんなに『何かこういうことがあれば連絡してください」「話してください」とか、僕たちが解決することは難しいかもしれないけど、違うところにお願いして解決できる可能性が高いので、そうするとみんなが安全かなって」

ベトナム大使館(提供画像)

言葉の壁、ストレス、犯罪。

ダオさんたち有志は大使館とも協議を重ね仲間たちが問題を抱え込まずに済むよう、「心のよりどころ」を目指し協会をつくりました。

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長野放送ニュース

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