
肉の魅力を最大限に引き出す
押野班長は肉の魅力を最大限に引き出そうとしていました。
メイン料理班 班長・押野美優さん(3年):
「どれだけおいしい豚肉なのかってことをみんなに知ってもらえたらと思います」

ロース肉に塩麹をもみ込む
「ロースト」の仕込み。
カットしたロース肉に塩麹を揉み込んでいきます。
メイン料理班 班長・押野美優さん(3年):
「(塩麹でもむと)やわらかくなるんですよ。やわらかくなって、うまみが抽出されるみたい」
ローズマリーと一緒に袋に入れ、しばらく冷蔵庫で寝かせます。

蒸し料理「ブレゼ」に使うモモ肉
その間に次の仕込み。
蒸し料理「ブレゼ」に使うのはモモ肉です。こちらも塩麹をもみ込み、ローズマリーと一緒に袋に入れたら炊飯器で蒸し焼きにします。

ロースやタン、カシラはミンチにしてソーセージに
ロースやタン、カシラといった部位はミンチにしてソーセージにします。

寝かせた肉の表面を焼く
最後に「ロースト」の仕込みの続き。
寝かせた肉にひもを巻いて、表面を焼きます。
メイン料理班 班長・押野美優さん(3年):
「豚肉の脂って、めっちゃ重い感じしません?でも千代幻豚の脂って飲めるほどおいしいんですよ。(今回のコース料理の)炒め物とかも、全部、千代幻豚の脂使ってます」

押野さん(左)と須沢さん
メイン料理班 班長・押野美優さん(3年):
「うまそ~、お腹すいた」
須沢広人さん:
「これは絶対にうまい」
■亡き母の思いを背負い

松本市の人気洋食店「盛よし」で厨房を手伝う須沢広人さん
押野さんと一緒に焼いたのは同じ班の須沢広人さん。翌日の高校生レストランに特別な客が来る予定でした。
メイン料理班・須沢広人さん(3年):
「あしたは私の家族が来ます。父親と、母親と、お兄さんが来ます」
須沢さんは松本市の人気洋食店「盛よし」の創業者の孫。
初代の祖父に続き、2代目の店主になった母・忍さんが体調を崩し店は今年3月、一度閉店しました。
その後、千葉県の会社が事業を引き継ぎ、復活を果たします。
しかし、母・忍さんは、それを見届けることなく2023年4月に亡くなりました。
須沢さんは卒業したら母の思いを背負って店で働くつもりです。