
メイン料理班・須沢広人さん(3年)
特集は夢に向かって励む高校生です。松本第一高校で生徒有志による、恒例の「高校生レストラン」が開かれ、食材にこだわったフランス料理が提供されました。未来のシェフたちの奮闘ぶりをお伝えします。
■若者たちの腕試しの場

コース料理
美しく盛り付けられたメインディッシュ。
デザートも華やかでプロ顔負けです。

松本第一高校で開かれた「高校生レストラン」
作ったのは松本第一高校食物科の生徒たち。
恒例の「高校生レストラン」です。

糸萱カボチャのポタージュ
押野さん:
「『糸萱カボチャのポタージュ』でございます。昔ながらのカボチャの甘みを感じていただけます」
調理だけでなく、メニューの考案、食材の調達、接客など、ほぼ全てを生徒が実践。今年も本格的なフレンチのコース料理を提供しました。

来店客
来店客:
「(高校生が作っているのは?)びっくりです。高級なところに来て、お食事をしているような形で、とてもうれしく思いました」

過去のレストラン(画像提供:松本第一高校)
高校生レストランは2012年、生徒の就業体験を目的に始まりました。
料理の世界を志す若者たちの腕試しの場。生徒たちは今、持っている力を料理に注ぎました。
■フレンチシェフ目指し

前日の仕込み
10月6日―。
食物科の生徒:
「(切り方)普通にこうでいいよね?」
「そうね、なるべく薄くお願い」
本番前日、生徒たちは仕込みに追われていました。

メイン料理班 班長・押野美優さん(3年)
メイン料理班 班長・押野美優さん(3年):
「任せて、いっぱいあるよ、やること」
メイン料理班の班長、押野美優さん。フレンチのシェフを目指しています。
今年のメインディッシュの肉料理はー。
メイン料理班 班長・押野美優さん(3年):
「すごく脂がおいしくて、これをどうしてもレストランで使っていきたいと思ったので、千代幻豚を選びました」
選んだのは飯田市の岡本養豚が生産する「千代幻豚」。
岡本養豚 2代目・岡本佳世さん:
「この中ヨークにたまたま出会いまして、こだわったものをつくるしかないと」
「企業養豚」に押される中、生き残りをかけて、数が少なくなっていた「中ヨークシャー種」を25年かけて改良した品種で、甘味のある脂、きめ細やかな肉質が高く評価されています。