■子育てのため、一時、競技離れる

関さんと夫の一也さん(画像提供:関さん)
その後、所属していた会社の同僚の紹介で中野市出身の男性と知り合い、結婚。2013年に中野に移住しました。
子どもが2人生まれてからは練習時間の確保が難しくなり、2015年の国体を最後に現役を引退。
育児の他、夫の実家が営む美容室の手伝いなどをしてきました。

関浪さん、長女・叶奈さん、長男・雷人さん
記者:
「家にいるときのお母さんはどんな人?」
長女・叶奈さん(10):
「こわい人」
関浪さん:
「笑」
長男・雷人さん(5):
「こども!」
関浪さん:
「子育てはすごく大変だけど、(子どもが)いるから生きられる。学校とか保育園から帰ってきて『ママ!』って来るとすごくいい。その後から大変ですけど、その瞬間だけ『あ、帰ってきたな』って」
■再び、アーチェリーに携わりたい

関浪さんと妹の早川漣選手
アーチェリーから遠ざかって7年。
再び携わるきっかけをつくったのは、姉を追って競技を始めた妹の早川漣選手でした。
関浪さんの妹・早川漣選手::
「アーチェリーから離れているのは悲しいというか、もったいないなと思っていて、一緒にこの日本中の子どもたちを元気にさせて、アーチェリーの普及もして日本のアーチェリー界を盛り上げていこうということで」

小学5年生から28歳までの9人が指導を受けている
9月16日、中野市・倭小学校―。
家族の理解を得て、2022年9月、クラブを設立。
現在、小学5年生から28歳までの9人が週3回ほど浪さんの指導を受けています。
アーチェリーは、的を狙って、矢を放ち当たった部分の得点を競うスポーツ。技術はもちろん、練習で培った力を本番でも発揮するにはメンタルも重要になります。

生徒を指導する関さん
関浪さん(指導):
「引いてきたら、このまま!目線!ずっとあそこ(的)を見なきゃいけない」
クラブの生徒・小学5年生:
「最初はうまくできないけれど、ちゃんと的に刺さると、すごく爽快感とうれしさがある。(元五輪選手に教えてもらえるのはどう?)めっちゃうれしいです」