YouTube X Instagram

家族も応援!五輪出場二児のママ「アーチェリー広めたい」 北京五輪6位の関さんクラブ設立、指導者に

アーチェリー元オリンピック代表の関浪さん

特集はオリンピアンの新たな挑戦です。長野県中野市の関浪さんはアーチェリーの元オリンピック代表。子育てのため、一時、競技から離れていましたが、2022年、クラブを立ち上げ、競技の普及と選手の育成に乗り出しています。

■アーチェリーは誰でもできる

アーチェリーの交流会(9月18日)

中野市で開かれたアーチェリーの交流会。初体験の子どもたちなど30人が参加しました。

参加した子ども:
「今回が初めてだったけど、的に当たってうれしかったです」

ロンドンオリンピック銅メダリストの早川漣選手も参加(写真左の白い帽子の女性)

交流会には東京オリンピック銅メダリストの武藤弘樹選手に河田悠希選手、そしてロンドンオリンピック銅メダリストの早川漣選手が参加。

メダリストの指導を受けられる、またとない機会となりました。

中野アーチェリークラブ・アカデミー代表・関浪さん

企画したのは、早川選手の姉で「中野アーチェリークラブ・アカデミー」の代表・関浪さん(38)です。

中野アーチェリークラブ・アカデミー代表・関浪さん:
「アーチェリーって、難しいスポーツだと思われているが、それをなくしたい。誰でもできるスポーツだよってことをアピールしたくて」

アーチェリークラブの生徒を指導する関さん

浪さんもアーチェリーの元オリンピック選手。2008年の北京オリンピックに出場し、個人女子で6位入賞を果たしました。

浪さんは2022年から中野を拠点にアーチェリーの普及と選手の育成に取り組んでいます。

■韓国出身 日体大在学中に帰化 

中野アーチェリークラブの練習

浪さんはアーチェリーの強豪国・韓国の出身。小学5年生のとき、競技を始めました。

関浪さん:
「小学校の部活としてアーチェリー部があって、『おもしろそうだな』と軽い気持ちで入ったのがきっかけ」

的に矢が当たったときの爽快感、練習するほどに上達する喜び。

アーチェリー元オリンピック代表の関浪さん

競技に打ち込むようになると中学生の時には韓国の全国大会で銅メダル。高校生になると国際大会のジュニア代表に選ばれました。

9歳の頃、母親が日本人と再婚したことを機に来日。日体大に入学してからさらに腕を上げました。

自宅でインタビューに答える関さん

そして、在学中に帰化し、日本代表として、2008年、北京オリンピック出場を果たしたのです。

言葉の壁も乗り越えての活躍。ただ当初は帰化したことに風当たりも強かったと言います。

関浪さん:
「日本の国籍になっていたので、ちょっと話題になっていて当時、裏切り者というふうになっていて。精神的にはちょっとしんどかったのはあるが、周りの人が分かってくれて。(大学の仲間からは)『逆に応援する人の方が多いから、頑張りなさい』と。オリンピック出たことは私にとっていい経験になったと思います」

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ