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妻亡くなった場所へ 遺族「これで一緒に帰れる」 御嶽山噴火災害から9年 初めて「八丁ダルミ」通る

■当時を思い返すように寝転び

妻を亡くした丹羽隆文さん

岐阜県各務原市の丹羽隆文さん(69)も「八丁ダルミ」を目指しました。

丹羽隆文さん:
「常に家内には申し訳ない気持ちでいましたから、きょうはその気持ちを現場で、『あの場所』でしっかり伝えてきたいと思いますけど」




丹羽さんの妻・玲子さん

丹羽さんは妻の玲子さん(当時61)と登山中に八丁ダルミで噴火に遭遇。

岩陰に隠れましたが、玲子さんは噴石を受けて亡くなりました。






当時を思い返すように寝転び

あの日、二人で隠れた岩の前に立った丹羽さん。

当時を思い返すように寝転びー。




妻・玲子さんと共に隠れた岩に花を供える丹羽隆文さん

そして花を手向けました。




■「やっと一緒に帰れる」

妻を亡くす 丹羽隆文さん

妻を亡くす・丹羽隆文さん:
「我慢していましたけど、この9年で初めて涙が出ました。申し訳なかったねっていうことと、もし魂がそこに残っているんだとしたら、俺が連れて帰ると。これでやっと一緒に帰れる」




慰霊登山(7月23日)

あの日と同じように晴れ渡った空の下、遺族は亡くなった最愛の人に思いをはせていました。




■行方不明者5人の捜索 

行方不明者5人の捜索(7月24日)

一方、24日と25日の2日間、行方不明者5人の捜索が県や家族の手で行われます。

捜索には行方不明となっている愛知県刈谷市の野村亮太さんの家族らも参加し、八丁ダルミ周辺でドローンを飛ばしながら手がかりがないか捜索を行っています。





見つかったサングラス 提供:やまびこの会

「山びこの会」によりますと、サングラスや帽子、ストックなどが見つかったということです。

捜索は25日も行われます。

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長野放送ニュース

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