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愛犬との別れ 認知症による夜鳴き…悩んだ末「老犬ホーム」で最期を 互いの幸せ願い“飼い主の選択”

老犬ホームに預ける前の佐藤さんとティム(佐藤さん提供)

愛犬を老犬ホームに・佐藤江利子さん:
「本当は(私が)抱っこした中で旅立つのが理想でしたけど、(家に帰った)その夜、抱っこして『最期、さよならできなかったの、ごめんね』って5分くらい泣きました」

ティムは10年前に他界した夫・正男さんの横で眠っている

葬儀を終え「ティム」は今、10年前に他界した夫・正男さんの横で眠っています。

■「選択は間違っていなかった」

老犬ホームで暮らしていた頃のティム

19年連れ添った愛犬を老犬ホームに預けたこと、そこで最期を迎えさせたことー。

「選択は間違っていなかった」と佐藤さんは確信しています。

愛犬を老犬ホームに・佐藤江利子さん:
「(入所の前は)1カ月くらい悩みました。罪悪感がすごくあって、そんなことしていいのかって。1カ月悩んで悩んで、電話してみたら(宮脇さんは)『気軽に預けてください』って」

左:佐藤さん 右:宮脇さん

愛犬を老犬ホームに・佐藤江利子さん:
「(あのホームは)家庭的で、他の犬と触れ合いがあるって後にわかって、人とも会わせてくれる、ボランティア、来客の方とか。誰が(犬の)頭をなでても散歩に連れていってもOK。(宮脇さんは)自分の犬のように扱ってくれる。(ティムのために)できることは全部しました。(幸せは)人それぞれなんですけど、(ティムには)家で寝たきりになるよりは、楽しく食べて、歩けて、逝ったことが理想的」

■互いの幸せを願い

佐藤さんとティム

犬も飼い主も幸せにー。

そうした結末を迎えるには、老犬ホームのような場所が必要だと佐藤さんは実感しています。

愛犬を老犬ホームに・佐藤江利子さん:
「(今は)ペットロスはなくて、19年間すごせた感謝の気持ち。(ティムも私も)お互いに幸せだったと思います。本当は最期まで面倒をみなきゃいけないけど、限度があると思ったときは、老犬ホームを利用する選択がこれからは有りだと思います。最後まで愛犬と幸せに暮らせたら、そういう道も選んでいいと思います」

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長野放送ニュース

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