■最期まで希望をかなえてあげたい

新しい補助器具の採寸
徐々に弱っていく「ティム」。
5月になると、それまでの補助器具では歩くのが難しくなり、新しい器具を注文することに。
体を細かく採寸―。
佐藤江利子さん(当時):
「(ティムは)とにかく歩きたがる。それだけは希望として、かなえてあげたい」

新しい器具で歩くティム(提供写真)
10日後、佐藤さんの元に新しい器具で歩く「ティム」の動画が届きました。
(当時の佐藤さんのLINE)
「足取りが軽やかですね!」
(当時の宮脇さんのLINE)
「きょうも元気におしゃべりしながら歩いてます」
■1カ月半後、息を引き取る

ティムの補助器具
それから1カ月半後ー。
(宮脇さんからのメッセージ)
「ティムさんが虹の橋を渡りました」
7月7日の早朝、「ティム」は息を引き取っていました。
前日もいつものように庭を歩き、エサを食べて過ごしたといいます。
ドッグステイハウスDOG'S・宮脇史オーナー:
「よく頑張ったね。あまり床ずれもなく、きれいだと思います。大事にされたからね、ティム君ね」

息を引き取ったティムをなでる佐藤さん
昼すぎ、佐藤さんが到着―。
佐藤江利子さん:
「ティムちゃん、どうした」
佐藤江利子さん:
「苦しそうな顔じゃなくて、安らかに見えました。痛いところもなかったろうし、苦しくもなかったろうし」
佐藤江利子さん:
「おうちに帰ろうね。みんなにバイバイしたか?」
覚悟はできていた佐藤さん。
どこか安どした表情で「ティム」を連れて帰ります。

ドッグステイハウスDOG'S・宮脇史オーナー
ドッグステイハウスDOG'S・宮脇史オーナー:
「(テイムは)大変な子でしたよ。鳴けば気になっちゃうし、外出していても見守りカメラ見ちゃったりとか、(佐藤さんも)私が大変だろうなって思いながら毎日いらしたみたいだし。私もなんですよ、お互いのことを心配してるだろうなって思っていた」
■「最期さよならできず、ごめんね」

ティムが亡くなってから6日後…
6日後ー。
愛犬を老犬ホームに・佐藤江利子さん:
「朝起きると(ティムに)、『おはよう』ってあいさつして、水を換えて、夜は『おやすみ』って言って寝室へ上がる。(ティムが)足元でいつも寝ている、いるような気持ちで声掛けしてます」