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飲みかけのペットボトルは「食中毒」危険 カレーの作り置き、麦茶も…予防の3つのキーワード

■「増やさない」

作り置きは避ける

続いて「増やさない」。買ってきた食品は速やかに冷蔵庫・冷凍庫へ。食品を高い温度帯に置かないことが基本だ。

さらにー。

長野市保健所食品生活衛生課・関口徳之課長補佐:
「この時期ですと、カレーやシチュー、そういったものを作り置きして室温に置いておくと細菌が増えて、それが原因で食中毒になるなんてこともあるので、作ったものは速やかに食べる、作り置きは避ける。『増やさない』ためには必要」

ウェルシュ菌 出典・食品安全委員会 

煮込み料理など空気が少ない環境で活発に増える「ウェルシュ菌」。「ちょっとだけ」としばらく鍋のカレーを置いておくとー。

長野市保健所食品生活衛生課・関口徳之課長補佐:
「『ちょっと』が3時間だったりすると、ウェルシュ菌は食中毒の発症量までいってしまう。100万個とかものすごい勢いで増えていくので」

下痢や腹痛などの食中毒を引き起こす。小分けにして粗熱を取り、速やかに冷蔵庫で保管してほしいということだ。

■外に持ち出す弁当は

弁当箱全体を冷やすように

外に持ち出す弁当にも工夫を。

ご飯やおかずが温かいままふたをしめるのはNG。しっかり冷まし、冷たいままキープする。汁気の多いものは菌が繁殖しやすいので特に注意が必要だ。

そこで利用したいのが保冷材。弁当箱全体を冷やすように入れると良いそう。弁当用の小さなクーラーボックスもあると便利だ。

■麦茶も要注意

麦茶は加熱して煮出して速やかに冷まして冷蔵を

夏場の必須アイテム、麦茶も要注意。実は、デンプン質が溶けだしているため傷みやすいのだ。

長野市保健所食品生活衛生課・関口徳之課長補佐:
「麦茶は穀類、細菌が増えやすい状況にあるので作ったら速やかに冷蔵庫に入れていただく。手間がかかりますけど、しっかり加熱して煮出して速やかに冷まして冷蔵していただく」

煮出すことで細菌を減らし、粗熱を取ったら冷蔵庫で保管を。ただ、1日から2日経過したら廃棄した方が良いそう。

■「飲みかけ」ペットボトル要注意

飲みかけのペットボトルも要注意

便利なペットボトル。一度には飲みきれないのでテーブルの上などに出しっ放しになっていないだろうか。「飲みかけ」は要注意だ。

長野市保健所食品生活衛生課・関口徳之課長補佐:
「口の中の雑菌が飲料の中で増えて、腐敗等を起こして食あたり、食中毒になっていく。開封したら速やかに飲んでもらうか、速やかに冷蔵庫に入れて、速やかに飲んでいただくと。『速やか』ばっかりになってしまうんですけど」

細菌の増え方は、温度、湿度、時間などの状況によって変わる。「増やさない」ためには、常に「速やか」を意識した方がよさそうだ。

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