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「頭痛や吐き気、動けない」福島県の31歳男性をヘリコプターで救助 北アルプス水晶岳で遭難

資料:水晶岳など裏銀座方面

8月1日、北アルプス水晶岳で福島県西白河郡の団体職員の31歳男性が体調不良のため行動不能になり、2日午前9時頃、ヘリコプターで救助されました。

男性は8月1日、水晶岳の東沢乗越付近(標高約2800メートル)で体調不良により動けなくなりました。

同行者が付近の山小屋に「男性が頭痛や吐き気の症状を訴え、動けない」と通報し、スタッフから警察に1日午後4時過ぎに救助要請がありました。

付近をパトロールしていた長野県山岳遭難防止常駐隊員が出動して、午後6時半頃、男性を救助して、付近の山小屋に収容しました。

2日朝、長野県警ヘリが出動し、午前9時頃、男性を救助しました。けがはない模様です。

男性は7月31日、4人パーティで七倉登山口から入山していました。

長野県内の山岳では遭難が相次いでいます。長野県警によりますと、遭難の多くは、下山時に集中しています。

特に今の時期は、気温や高度差で体力を消耗し、疲労とともに注意力も散漫となって、整備された登山道でも浮石やガレ場などでちょっとした不注意でバランスを崩して転倒することがあります。

もうすぐゴールと油断しがちなタイミングこそ、最大のリスクが潜んでいると考え、最後まで気を抜かずに登山をするよう呼びかけています。

長野県内は夏本番の厳しい暑さとなっていて、標高の高い山でも疲労や熱中症などで動けなくなることがあります。

県警は「自分の技量に見合ったルート選びをする」「余裕ある登山計画を立てる」「こまめに休憩を取り、意識して水分・エネルギーを補給する」「下山するまで体力や集中力を切らさない」ことなどを呼びかけています。

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長野放送ニュース

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