バレンタインの考察
毎週リレー形式でお送りしている産経新聞のアナウンサーコラム。
1月24日は松山の担当でした。
ご一読ください。
【長野放送・アナウンサーコラム】「バレンタインの考察」松山航大
チョコレートをきっかけに愛を告白するバレンタインデー。
女性はもちろん、男性にとっても特別な一日です。
少しの緊張感と淡い期待感。
登下校や出退勤の時間に流れる独特の空気。
誰からもらうか。どんな思いが込められているか・・・
巡る思考から生まれる一種の駆け引きや期待感が、
あの空気を作り出しているのではないでしょうか。
しかし最近は、いわゆる友チョコの交換も一般的になってきました。
あの空気感を楽しむ身としては、寂しい気持ちもあります。
高校2年のバレンタインデー。
下足箱の中にはピンク色の小箱が置いてありました。
丸みを帯びた字で書かれた手紙も添えられています。
高揚感を抑え小箱を開封。
中身は、ブロック状のカレールーでした。
同じ部活の女子のイタズラです。
かわいいイタズラ。その後、本物のチョコをもらいました。
それでも当時は心から落胆したのです。
バレンタインデーというのは、思っている以上に神聖なものなのかもしれません。