3月11日を迎えて
3月11日にだけ
振り返るのではなく、
毎日ちょっとだけでも
想ってほしい
東日本大震災で被災した東北3県の新聞社が、
きょう東京都内の街頭で配った、「号外」にあったことば。
報道の仕事をしている私にとっても、肝に銘じたいと強く思ったことばです。
きょうの日が近づくにつれ、大震災の報道が増え、
人々の思いや困難な生活が整理された言葉で報道される...
その「行間」には、地元の方たちの、知られざる日々の苦しみや、悲しみ、やりきれなさが
たくさん詰まっていることを思うと、簡単なことばに集約できない気がしてなりません。
そのなかで、何を伝えるべきなのか...
常に問いながら、カメラに向かっています。
私も、何度か被災地に足を運び、ボランティア活動をしてきましたが、
現地の方は「被災地に訪れてくれることが励ましになる」といいます。
あれから5年経ち、観光客も一時増えましたが、また減少しているからです。
「毎日ちょっとだけでも想う」ためにできること、
少し立ち止まって、改めて考えてみたいと思いました。
あすは、栄村を最大震度6強の地震が襲った地震から5年です。
改めて、不自由な生活を余儀なくされている方たちが、
一人残らず、普通の生活ができる日が一日も早く来ることを願っています。