
故今井智彦院長とセントバーナードのポチ(提供:小口秀樹さん)
体重100キロ近いセントバーナード「ポチ」の物語です。飼い主だった病院の院長が突然亡くなり、病院のスタッフの支えで新たな居場所を見つけました。
■100キロの大きな体で甘えるポチ

ポチをかわいがる人たち
ポチに会いに来た人:
「もう完璧に、心許しちゃってるの」。
3歳のセントバーナード「ポチ」。体重100キロ近い体を横たえ、甘えます。
子供:
「ポチ~」
男の子:
「モフモフででかくて、予想以上に。子供1人くらい乗れそう」
女の子:
「かわいいです」
穏やかなポチの周りは笑顔がいっぱいです。
■突然の悲しい別れ…院長が急逝

故今井智彦院長とポチ(提供:小口秀樹さん)
でも、4カ月前、悲しい別れがありました。
(病院のスタッフから届いたはがき)
「5月5日に『ポチ』をかわいがっていた院長先生が急逝してしまい、朝昼晩交代してお世話をしています」
ポチの隣でほほ笑むのは、長野県岡谷市の今井整形外科の今井智彦院長(享年69)。2026年5月、肝硬変が急変し69歳でこの世を去りました。
病院のスタッフがNBS長野放送に宛てたはがきには、残されたポチを皆が交代で世話してきたこと、里親が見つかった喜びなどがつづられていました。
はがきが届いた数日後、ポチは新たな飼い主のもとへ―。
スタッフ:
「元気でな、ポチ。またね」
■院長が注いだポチへの愛情

故今井智彦院長とポチ
閉院した病院を訪ねました。
今井整形外科 元事務長・小口秀樹さん:
「(院長は)暇さえあればポチのこと話すし、昼休みは家へ帰れば毛づくろいしていた。それはもう溺愛だよね」
市の医師会長も務めた今井院長。専門は救急医療で、入院患者も受け入れ休みなく働いてきました。
3年前に入院病棟を閉じるとポチを飼い始めました。
■やんちゃで臆病な「忠犬」

小口秀樹さんと山田るみ子さん
今井整形外科 元看護師・山田るみ子さん:
「ここでよくポチ、遊んでました」
家族と離れ近所で1人暮らしをしていた院長。ポチを連れ出勤することもありました。
今井整形外科 元看護師・山田るみ子さん:
「院長先生がこの玄関から出てくるんですけど、(ポチは)ドアが開くのをずっと待ってました」
忠犬ぶりの一方、のびのび過ごした思い出も。
今井整形外科 元看護師・山田るみ子さん:
「ここにあった柵を壊してしまって、喜んで立ってガタガタやって。それで頑丈に(作り直した)。(ポチは)体は大きいけど気は小さくて、ちょっと大きい声が聞こえるとビクッとして、院長先生の後ろに隠れたり」
今井整形外科 元事務長・小口秀樹さん:
「(院長は)2リットルのペットボトル5本、リュックに入れて散歩です。10キロを背負って散歩に」

