
「ながぬま夏祭り」(7月25日、長野市長沼地区)
2019年の台風19号災害で被災した長野市長沼地区で、初めての夏祭りが開かれました。住民有志が企画し、復興の歩みを盛り込んだオリジナルの盆踊りも披露され、地域の絆を深める一日になりました。
■「ここがふるさと」初の夏祭り

「ながぬま夏祭り」(7月25日)
ヨーヨー釣りに、かき氷の屋台。
多くの子どもたちでにぎわうのは、7月25日に長野市長沼地区で開かれた「ながぬま夏祭り」です。
地区周辺の飲食店などが出店するほか、ゲームなどの屋台も並びました。
子ども:
「たのしかった」
初めて開催された夏祭り。子どもから大人まで、地区が一体になって楽しめる場をつくりたいと、住民有志が協力して企画しました。
夏祭り実行委員会 委員長・岩崎弘幸さん:
「地元の自分たちが、長沼を好きなのか、どうなのかと思った部分があって」
祭りの開催を提案した岩崎弘幸さん(57)。
地区の活性化を話し合う「まちづくり委員会」のメンバーです。
夏祭り実行委員会 委員長・岩崎弘幸さん:
「活性化をしていこうとか偉そうなこと言ってやっていたけど、そもそも僕ら、ここのことをどういうふうに捉えているかなと。ここがふるさとだって再認識するために、この夏祭りをやろうと」
■災害からの復興支えた「地域の絆」

台風19号災害で浸水被害に遭った長沼地区(2019年10月)
2019年10月の台風19号災害。
長沼地区では千曲川の堤防が決壊し、800軒以上の住宅が半壊以上に。生活を立て直すまでに長い時間がかかりました。
その中で、住民が大切にしてきたのが祭りや地区の行事です。
長年、神社の祭りや獅子舞の保存活動で住民同士の絆を深めてきた長沼地区。
復興を目指す道のりの中でもできる限り続け、住民の一体感を維持するのに大きな役割を果たしてきました。
岩崎弘幸さん(当時):
「災害があって離れても、みんな心配し合っていたので、やっぱりやりたいし、やらなきゃいけない。それがないと復興じゃない」
■台風災害から7年…人口減が課題

夏祭り実行委員会 委員長・岩崎弘幸さん(手前)
台風災害からまもなく7年。
地区では堤防を強化する工事が続いています。
生活は落ち着いてきましたが、災害後からの人口減少が課題となっています。
現役世代が担う「まちづくり委員会」のメンバーは、活気ある地区を維持しようとさまざまな事業を企画。
7月上旬には、摘果したリンゴを投げて距離を競う「てっかりんご飛ばし大会」の第4回を開催。
珍しさもあって年々、参加者は増加し地区外の人にも長沼を知ってもらう機会になっています。
一方、地区内では世帯の減少によって祭りを縮小せざるを得ない集落もあり、今回は、長沼全体が一同に集まる機会をつくりたいと計画しました。
夏祭り実行委員会 委員長・岩崎弘幸さん:
「(住民が)自分がここに興味があるか、長沼に興味があるかというのは、以前からの課題だと思っていて、子どもが祭りに関われない地区が出てきちゃっているのが、どうしても寂しかった」
岩崎さんの呼びかけに20代の若い世代も加わり、準備を進めてきました。

