この結果から、瀧澤准教授は「内臓にたくさんいると、筋肉にもアニサキスが多くいる可能性が高く、相関関係がある」としています。
■食中毒原因 アニサキスが多く…
厚生労働省によりますと、2024年に国内で発生した食中毒1037件のうち、アニサキスは330件で全体の31.8%、食中毒の原因物質で最大の割合を占めました。
(※2025年はアニサキスの割合は23.9%、ノロウイルスは39.4%)
長野県健康福祉部食品・生活衛生課によりますと、県内でも毎年、報告があり、2024年度は5人確認されました。
瀧澤准教授によりますと、これは食品衛生法に基づいて医療機関から報告された数で、「病院の診療明細などのレセプト解析では年間2万件くらいあるとみられ、アニサキスによる食中毒はもっと多いとみられる」ということです。
■胃の中を噛みちぎられたような
厚生労働省によりますと、アニサキス食中毒の主な原因食品は生のサバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、ヒラメ、マグロ、イカ等。
食べて1時間から数日で激しいみぞおちの痛みや吐き気、嘔吐などの症状が出るということです。
アニサキス食中毒の経験がある弊社スタッフに聞くと、夕食でイワシの刺身を食べ、5~6時間後に症状があらわれたということです。
「数秒ごとに胃の中を噛みちぎられるような感覚の激痛が走り、のたうちまわった苦い記憶がよみがえる」と話します。
■予防のポイントは
では、どうすればアニサキス食中毒を予防できるのでしょうか?
厚生労働省は、丸ごと1匹購入したときは、できるだけ速やかに内臓を除去するよう呼び掛けています。
また、アニサキスは60℃で1分以上の加熱(70℃以上であれば瞬時)か、-20℃で24時間以上の冷凍で死滅するということです。
そのまま刺身にしたい場合は調理中や食べる前によく見て確認する。ブラックライトを使うと光って発見しやすくなるということです。
瀧澤准教授は「内臓を除去することは重要だが、それだけで安全とは言えない。その上で、筋肉部分(身の部分)を目視でしっかり確認することが大切だ」と強調します。

