■国も対策へ「待ち時間平等に」

公共トイレ
こうした中、国も対策に動き出しました。
3月、国土交通省が示したのは「トイレ設置に関するガイドライン」の案。
「公共トイレは待ち時間が男女平等になるよう」「男女等しく使う施設は、女性用を多くする」などの内容を盛り込んでいます。
百瀬まなみさん:
「できれば待ち時間の平等を、というのが私の願いだったんです。ガイドラインに『待ち時間が等しくなるように』と明記されました。画期的なこと」
■「可動式の壁」驚きの解決策

茅野市民館 マルチホール1Fトイレの「可動式の壁」
長野県内でも「待ち時間」に配慮する施設が増えています。
1990年代までに開館した県立のホールは、便器の数が男女ほぼ同数ですが、「まつもと市民芸術館」の主ホールは、男性用29に対し、女性用54と圧倒的多数。
「長野市芸術館」のメインホールも、男性用18、女性用29となっています。
さらに、2005年に開館した茅野市民館。最大780席収容のホールのトイレは―。
茅野市民館テクニカルディレクター・久保祥剛さん:
「見てのとおり開けた空間の中にトイレがあります」

壁で男女の個室の数を変えられる
茅野市民館テクニカルディレクター・久保祥剛さん:
「『壁』が出てきます。こんな感じで」
出てきたのは可動式の壁。これで個室の数を変えることができます。壁がなければ男女関係なく全てのトイレを使えます。
壁を動かすと男女の個室が同数に。女性用を多くしたい場合は、男性5、女性13になります。
こうした工夫は、設計段階から市民の声を取り入れたからこそ。
「ガイドライン以上に大切なことがある」といいます。
茅野市民館テクニカルディレクター・久保祥剛さん:
「どう使われるかということを想像して配慮してつくられる中で形が決まってくる。ガイドラインを決めるとそれに沿わなければいけなくなるということもあると思う。つくるときにどこまで実際の使用を考慮できたのかということの方が本当は重要なんだと思う」

