■男性用が女性用の1.68倍

百瀬さんの調査結果
換気や衛生などの専門家が示す基準では、トイレの個室や小便器の占有時間の目安は、男性が30秒、女性はその3倍の90秒。
女性は衣服の上げ下げなど、より長い時間がかかります。
それなのに「なぜ男性用の方が多いのか?」。
百瀬さんは疑問と怒りで行く先々でトイレを調査。夫や通りすがりの利用者、清掃員にも声をかけ協力を得ました。
調査は3月末までの3年半余りで全国1310カ所に到達しました。
その結果、個室と小便器の男女比の平均は、男性用が女性用の1.68倍でした。
女性用が多かったのは、全体の6.9%。91カ所だけでした。
特に差が大きかったのは駅。600カ所以上を調査し女性用が多かったのはわずか6カ所でした。
JR長野駅では男性用6、女性用4で1.5倍。JR松本駅では男性用8、女性用5で1.6倍でした。
こうした格差の背景には、男性の利用が多いとされるデータや、男女同じ面積の設計などがあると考えられます。
■行列は「時間の浪費」「外出不安」

JR松本駅(改札内)のトイレ配置
百瀬さんは調査結果をSNSで発信し「利用時間の男女差が考慮されていない」と声をあげました。
百瀬まなみさん:
「まずは時間の浪費。何も生み出さない苦痛なだけの時間なんですよ、行列してる間って。年配の方はトイレがちゃんとできるだろうかと思うと、外出を控えるそうです」
時間の無駄や外出不安にもつながるトイレの行列。地道な調査と発信に共感が寄せられています。
女性(松本市):
「(行列は)諦めていたので、声を上げて地道に調べて、提言してくれた方が地元出身ですごい」
百瀬まなみさん:
「(座右の銘は)『文句は聞こえるように言え』これです。言わなきゃ通じませんから。相手は苦労していないので、こっちの気持ちを伝えない限りは永久に気づいてくれません。家族や連れと一緒に行って、片方だけが延々と待っているのはおかしい。男性にとっても損害です」

