
「日野出食堂」
1400年の歴史を持つ温泉地・上田市(長野県)の別所温泉。この場所で、2025年、惜しまれつつ閉店した人気食堂を復活させようと取り組んでいる夫婦がいます。その思いを取材しました。
壁にかけられた古い色紙や額が外されていきます。
家族が片付けをしているこの場所は、上田市別所温泉で長く地元住民や観光客に親しまれてきた「日野出食堂」です。
松尾健太さん:
「お客さんのところはこのままの状態でもっときれいに。前の日野出食堂と新しい日野出食堂というところを表現できるように」
そして、この店を復活させようと取り組んでいるのが、松尾健太さん・沙知さん夫婦です。
インターネットで経営者を募集しているのを見つけ、応募しました。
松尾健太さん:
「今まで(自分が)やってきたことと、この別所(温泉)という土地がずっと守ってきたものが一本の線につながったような感覚」
日野出食堂は1933年に開業。名物の「馬肉うどん」をはじめとした信州の味は地元の人に愛され、県外からも観光客が訪れる人気店でした。
しかし、店主が高齢(当時93歳)のため、2025年8月、惜しまれつつ94年の歴史に幕をおろしました。
ご主人の健太さんは板前であり、柔道整復師の資格も持っています。
妻の沙知さんはピラティストレーナーで、3人の子供と一緒に海外で暮らしていましたが、最近の世界情勢もあり、家族が安心して暮らせる場所を探して帰国を決意。
その場所を探す中で出会ったのがこの日野出食堂でした。
松尾健太さん:
「みんなが回復する場所というのがテーマとしてあるので、馬肉うどんの滋養を優しく届けられるというのがコンセプトとマッチしていたのでしっかり守っていきたい」
名物の馬肉うどんを中心とした食堂を守りつつ、建物2階部分をピラティスなどの身体を整える場として活用したいといいます。

