
白馬北小学校の「ジャンプ学習」(1月27日、長野県白馬村)
全国でも珍しい小学校にあるスキーのジャンプ台。老朽化で使えなかった1基の改修に児童が奔走し、1月に生まれ変わった台で授業が行われています。そこは、あのメダリストの原点でもある「学びの場」です。
■半世紀以上続く伝統のジャンプ学習

大ジャンプ台を飛ぶ5年生
雪を蹴って勢いよく前へ!白馬北小学校で長年、受け継がれる「ジャンプ学習」です。
ジャンプ台は校庭の一角に大小2基。大きい台は鉄骨製で高さが10メートルもあります。
上ってみると、下から見るよりずっと高くて急でした。
■五輪メダリストも育てたジャンプ台

最初のジャンプ台(1968年)提供:白馬北小
始まりは半世紀以上前、1968年。
最初の台は、収穫した稲を干す「はぜかけ」に使う丸太を組んだものでした。
5年後には鉄骨製になり、横に、低学年用の小さなジャンプ台もできました。
ノルディック複合の渡部暁斗・善斗兄弟も卒業生です。
4年前の北京オリンピックでは団体で銅メダル。
兄の暁斗選手は、個人で3大会連続のメダルを獲得しました。トップアスリートも親しんだジャンプ台です。
■老朽化で使用不可に…5年生が奮闘

新しい台が完成(2025年12月)
整備は代々、保護者や職員が担当しています。斜面に多くの雪を運んで、踏み固めてバーンを作ります。
一方、ジャンプ台は改修を重ねて半世紀。低学年用の台は老朽化で骨組みがゆがみ、4年前から使えなくなりました。
2025年の授業で高学年の児童は―。
当時4年生(2025年1月):
「1、2、3年生が(ジャンプ台を)飛べていないから、早く飛ばしてあげたい」
立ち上がったのは、古い小ジャンプ台を最後に使った1年生。今の5年生です。
募金活動やクラウドファンディングを行いました。
渡部兄弟のほか、元モーグル選手の上村愛子さんなどオリンピアンも協力。
900万円近くが集まり、ついに12月、新しい台が完成しました。
■ 新しいジャンプ台が完成

大ジャンプ台と小ジャンプ台
復活したジャンプ台。待ちわびた授業が始まりました。
初滑りは、改修に向け奔走した5年生です。
5年生:
「全校でつくったので、皆のがんばり、努力が固まっているようなもの」
5年生:
「飛びやすい。いっぱい飛びたいです」
小ジャンプ台は高さ約4メートル。大きな台の半分ほどですが、傾斜は最も急な所で25度。
5年生:
「がんばれ、がんばれ」
「お先にどうぞ」
仲間と声をかけあい、一歩を踏み出します。
5年生:
「いいよー、オッケー!」
先生も―。
5年生担任・塩原一矢教諭:
「うわーこわい!」
「びびっちゃいましたけど、向こうの中ジャンプ台(大ジャンプ台の途中から)に負けない迫力がありますね」

